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一言半句
-Diary-

平成十五年 師走 上旬
-2003 December, Early term-


十二月一日

写生 追加

『もば絵こんてすと 2003』に応募した PrismPaint の絵を「写生 其之九」として Sketch コンテンツに追加。

これの描き方手順は書いておいた方が良いだろうか。


十二月二日

市立図書館にて

以下の本を借りて、夕食後に読みはじめる。文章量が少ないのとイラストが多いおかげで遅読の自分でも一晩で読み終えた。

本書は絵画の技法書や解説書の類ではない。絵を描いてみたいと思いながら取っ掛かりが掴めない人や、とりあえず始めてみたが解説書や絵画教室の教え方にとまどいをもつ人へ向けた、絵を描くことに対する啓蒙の本。絵というものは本来、形式張ったつまらない技法や他人から見た体裁、外聞などは気にせず自由に、好きなように描いてかまわないことや、技法などは続けていくうち必要なときがくれば自ずと学び吸収できることなど、自然体で絵を描くことの楽しさを著者自身の経験と実践方法、それと絵画の歴史を紐解くことでやさしく諭している。以前己が書いた半ば喧嘩腰の説教よりよほど説得力があって分かりやすい。

自分にとっては幸いにして既に自力で気付けたことだから啓蒙と言うより再確認の本だが、先に挙げたような絵に対してとまどっている人にとってはやさしく背中を押してくれるような本だと思うので一読を勧めておきたい。

写実に縛られるな、己の感性に忠実であれ。


十二月三日

「もば絵こんてすと」投票開始

『もば絵こんてすと 2003』が投票期間に入り、応募作品が公開されたので覗いてみる。

作品一覧を見ると、昨年までの参加者の名前がいくつか見えなくなり、代りに初参加の名前がちらほら見られる。PDA でしか絵が描けない己のような変わり者はともかく、紙や PC でも描く人にとっては PDA で絵を描くなんて酔狂なまねでコンテストにまで参加するのは一時の気まぐれなのかも知れない。

それと主催サイトだけに幻彩2でのフルカラー作品がほとんどを占めてる。個人的には Palm で描かれるような低解像度かつ低ビット深度のある種ストイックな作品も好きなのだけど、今回その手のがほとんど見られないのは残念に思う。これも時代か。

ともあれ、せっかく見に来たのでひととおりの作品に目を通し、気に入った作品には 3 ポイント、目を惹いた作品には 2 ポイントを投票しておく。我ながらケチくさいもんだ。

来年は新しいツールで参加出来たらいいね、とか言うと鬼に笑われるかしら。


十二月五日

市立図書館分館にて

以下の本を借りる。

『脳の右側で描け』は既に一度読んでいるものの、今の時点で改めて読むと新たな認識が得られるかもと思い借りたのだがはたしてどうだろう。

変わっとらん気もするが。


十二月六日

或る誕生日の一幕。

箱の中にはキラリと光るプラチナの指輪、それと「給料三ヶ月分。」とだけ書かれたメッセージカード
「……これはまた、ずいぶんと身も蓋も無いメッセージですね」
「そりゃ心外だ、率直と言って欲しいな」
「あなたらしいです、ふふふ」
「ん、なんか可笑しいか?」
「いいえ、なんにも。
でもよろしいのですか、こんなものを頂いたら
わたし、もう返しませんよ」
「ああ、返品不可だ。一生持っててくれ」
「……はい。 謹んで頂戴いたしします」

めでたしめでたし、か?

落描き 追加

「落描き 七拾六〜八拾番」を Scribbles コンテンツに追加。いちおう今日のアホなのも入れてある。

ついでに今年描いた枚数を調べてみた。落描き、写生合わせて 15 枚。なんとなく感じちゃいたが、去年までに比べてかなり少ない。

どうりで描くものに進歩がないわけだわな。


十二月七日

プラネタリウム鑑賞@松戸市民会館

今日は午前を中心にわりと天気も良かったので、布団干しを終えたあと自転車で松戸市民会館のプラネタリウムを見に行く。

二階受付で入場券を買い、エレベータで四階へ行くと、前回観に来た時と違い入場待ちの先客が五、六人いた。良きかな。しかし中への入場はまだ。漏れ聞く会話によると機械の調子が悪いらしい。ちょっと不安。

それでもしばらくして場内へのドアが開く。中に入り、今回は西側の最外周に席を取ってみる。周りを見ると、夫婦連れ、子供連れ、小学生と思しき四、五人の集団、あと自分を含め男一人が数人、合わせて十五、六人が今回の観客数。定員が 80 人であるから満員には程遠いがこれくらいなら解説員もやりがいがあろう。

解説員のアナウンスで投影開始。まずは「今夜の星空」から。今回の解説員はちょっととぼけたような口調。投影機の調子が悪いのを「先日某遊園地のジェットコースターが脱輪しましたように、人気のある施設は何かとトラブルが、いやいやいや……」などと話しているあたりは落語を聞いているようで妙に可笑しい。解説の方はオリオン座や双子座を中心に話していたが、神話などにはあまり深入りせずあっさりめの説明だった。

後半の番組はプロジェクタ投影での「クリスマスとベツレヘムの星」。キリスト誕生のとき賢者を導いたと言われる星、或いはクリスマスツリーのてっぺんに飾られている星として知られるベツレヘムの星が天文学的にどう考えられているかについていくつかの説を挙げて説明。金星説、超新星説、彗星説、惑星会合説が挙げられていたが、いずれも有力とは言えずいまだ謎である、という話。まあ聖書でもかなりあいまいな記述らしいからやむなしとは思うが。

投影が終わり、外に出ると思いのほか暗い。時計を見ると解説の冒頭で聞いた今日の松戸市の日没時刻。日が短くなったのを実感しながらバッテリーライトを点けて急いで帰る。

なお投影機の方は一部の電球が接触不良でシリウスが映らず。年季入ってるから仕方ないね。


十二月八日

描き方手順 追加

忘れないうちに備忘録をと思い、「写生 其之九」の制作工程を纏めて「ザウ絵の描き方 『PrismPaint3.0』編 其之弐」として Junk コンテンツに追加。

描き方手順の一覧を顧みると昨年、一昨年とだいたい一年ごとに纏めていて、PrismPaint での描き方の定点観測としてその変遷がわかる。それは良いのだが、ころころと変わっているので我ながら同一人物のものとは思いづらいのが複雑な心境ではある。

進歩してるんだかしてないんだか。


十二月十日

ライオンさんキーホルダー未だ届かず

『ふたつのスピカ』単行本帯にあった先着 2000 名プレゼント「ライオンさんキーホルダー」が申込者にぼちぼち届いているとの話を小耳に挟む。写真を見ると光沢があってなんだかプラスティッキー。原作では布製のぬいぐるみなんだが、安価で大量生産するためには仕方ないのだろう。

しかしうちにはまだ届いていない。五巻購入時に速攻で投函したんだけどなあ。

郵便事故、なんてオチは勘弁。

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
WebSite URI: http://sp48k.t12i.net/