『巨人たちの星』(ジェイムズ・P・ホーガン 著/東京創元社 発行)を読み終える。
『巨人』シリーズ一旦の完結として、これまでの謎を(いくつか残しつつも)解明しながら危機を乗り越え大団円と言う話。『星を継ぐもの』の醍醐味だった科学や技術を礎とする地に足のついた物語の展開はどこへやら、異星人たるガニメアンの超科学がドラえもんの秘密道具よろしく便利に使われスパイものや宇宙戦争もののような話に。まるで別物のよう。登場人物はと言えば、ハントはすっかり腑抜けて役立たずになり、女性陣は妙な活躍をし、冷静で論理的かつ平和主義なはずのガニメアンが特攻隊まがいの真似をするありさま。少々丸くはなっても相変わらずなダンチェッカーの存在がせめてもの救いだろうか。
面白くはあったけれど、この作風の変わりようではシリーズ続編の『内なる宇宙』はさすがに読みたいとは思わん。
いっそ『星を継ぐもの』で止めておけば良かったかも。続編に食指が伸びなかったのは正解かと。
クロッキー帳で模索していた構図があらかた決まったので昨晩から MI-TR1 + PrismPaint での作画作業に移る。おおむね予想はしていたものの作業が進まない。二ヶ月ぶりであることや慣れない VGA の広さはともかく、目が疲れて長時間続けられないのが思いのほか足枷になってる。
MI-TR1 の画面は透過型液晶で反射型に比べ色表現に優れているぶん輝度が高く、そのせいかずっと見ていると目頭の辺りが痛くなってきてたまらん。かといってバックライトの光量を下げると見づらくなってしまうから、光量は下げずに休み休み作業をするしかない。
できれば明日明後日くらいで彩色まで一通り済ませてしまいたいところだけれど、この分だとちょっと難しいか。
受付側のことを考えるとあまりギリギリで出したくはないんだが。
先日、不注意でネックバンドタイプヘッドフォン SONY MDR-G72SL を豪快にへし折ってから、外出時には手持ちの安物インナーイヤフォンでしばらくごまかしていたのだが、さすがに中低音域がスカスカで音楽を聴いている気分にならない。加えて、ケーブル自身の重みで左耳側が引っ張られる感覚と鞄に入れて持ち歩くうち自然にからまってしまうのが気に入らず、いいかげん嫌気が差したので代替品を買いに出掛ける。
使い慣れていることもあって同じ MDR-G72SL をと思い、めぼしい店を探すも見つからず。かわりに同タイプの新製品 MDR-G74SL と MDR-G64SL を見かける。発売開始からけっこう長い G72SL はそろそろ世代交代ということか。
G74SL と G64SL のどちらにするかしばし考え、使いもしない G64SL の着せ替えキャップなんぞ要らんので G74SL を選ぶ。某ディスカウントショップにて税込み 3024 円也。なお、希望小売価格が 1200 円安い G64SL も同じ値札が貼られていたからおそらく間違えて安い値札が貼られていたに違いない、と言う事はあとになって気づいた話。
家に帰ってさっそく試しに聴いてみると、音の鳴り方は後継だけあって G72SL と同系統。ただ中低音域が若干しっかり鳴るようになった気がする。さしずめ G72SL と G82SL の中間といったところ。まあ aging したらまた多少変わるんだろうけど。ちなみに以前買った G82SL は持ち歩くには少々ハウジングが大きいので PC 用として使ってる。
G72SL から G74SL に替えて良くなったと思う点。その一。先述のとおり中低音域が鳴るようになった点。G72SL の音はかなり軽い印象があったのでいくぶんましになったと思う。その二。イヤーパッド近くのネックバンドからラバーが無くなった点。耳たぶとの当りを良くしたかった物なのだろうけど実際はあまり効果はなく、使っているとまずこのラバーかパッドのスポンジが切れてしまい、しかもスポンジと違いラバーは交換できない代物で製品上のボトルネックでしかなかった。その三。パッドのスポンジを外しユニット部を見ると、 G72SL ではドーナツ形の薄い不織布が貼られていたのが G74SL ではドーナツ形のウレタンスポンジが厚めに貼られている点。若干耳当りが柔らかくなって良い感じ。音漏れ防止効果は……不明。
逆に替えて悪くなったと思う点。その一。ハウジングのキャップが妙に角張った鋭角的デザインとなった点。どうせユニットは丸いままなんだからキャップも丸いままで良いやん。その二。付けたときユニットの中央がこれまでより若干前方になった点。慣れの問題かも知れないが今のところちょっと違和感がある。その三。付けたときネックバンドが後頭部で角を作る点。座席などで背もたれに寄りかかったとき、G72SL の曲線的ネックバンドに比べて当たりやすいのではなかろうか。その四。ブリスターパッケージがやけに凝った作りになった点。一式取っておく主義だから元の形に戻すのが面倒臭いってばよ。
あとはしばらく使ってみないとなんとも。
ともあれまずはボリューム上げて aging 。
もば絵コンテストに応募する PrismPaint の絵、丸一日部屋にこもってなんとか背景の彩色まで終える。しかし人物の彩色は丸々手付かずのまま。そして目、肩、腰が痛い。さすがにしんどい。
多色系での連続階調を簡単確実に塗る方法が見つかればこんな苦労はしなくとも済むんだが。16bit color だけに階調数が足りなくてトーンジャンプ出まくり。泣きたい気分。
俺、もっとがんばれ。超がんばれ。
PrismPaint で描いていた絵をどうにか仕上げまで終える。一通りチェックした限りでは描き漏らしはないはず。しかしどうせどこか見落としがあるだろうから、一晩空けて冷えた頭で明晩もう一度チェックするべきだろう。
それにしても疲れた。
昨晩仕上げた PrismPaint の絵を一旦自身で見直しと加筆修正してから IM 経由で祐翔にチェックを依頼、指摘された部分を再考、修正。 PrismPocket の分と合わせ、メイルにて「もば絵こんてすと2003」へ二枚応募する。
PrismPaint の分は期限間近まで構図が決まらず土壇場での作業になってしまい、いろいろと詰めの甘さが目立ったけれど、その割にはまともに仕上がったのではなかろうか。あとは無事に受け付けてもらえるかが問題だ。
我ながら表現的に少々きわどいかなあとは思ってたりする。
H-IIA ロケット 6 号機が打ち上げ失敗。固体ロケットブースタの一本が分離できずに指令破壊したとのこと。5 号機まで成功してたから今回もその調子で、と願っていたのだけど。
今回の失敗はとても残念だがそれはそれとして、 今後も技術の改良や開発にどんどん力を入れて欲しいと思う。 この時代に国家が自前の宇宙開発技術を持つことが如何に重要であるかは論を俟たないのだから。
「……ミスは誰にだってある。
大事なのは次にやらかさねえことと……
ミスを取り返すことだ。
ウダウダ言ってたって、始まらねえゼ!!」
夕食後メイルチェックしたら、昨日二枚応募した『もば絵こんてすと2003』の受付確認が届いていた。PrismPaint で描いたものが一般公開しづらいと判断されるやも知れない内容だったので少々心配だったが、無事受け付けられて一安心。絵の出来を考えると順位なぞ望むべくもないにしても、 今年のコンテストに PrismPaint の作品が一枚もエントリーされてないなんて事はなくなったからそれで十分。
とりあえず自身をねぎらう意味で風呂上がりにサッポロビールのウォッカレモンソーダ割り SMIRNOFF ICE を飲む。何故かレンタルビデオ店で会員更新の際に試供品としてもらったもの。アルコール分 5.6% で 275ml だからアルコール量は大してないはずだがちょっとまわった感じがするのは酒に弱くなってる証拠だろうか。
やはり普段全く飲まないと覿面か。
PC をいじっているうちにふとツールチップの文字が小さくて見づらいと感じる。気になり始めるとどうもいかんので「画面のプロパティ」を開き「デザイン」タブの「指定する部分」をしばし眺め、それらしい名前の「ヒント」のフォントサイズをデフォルトの 9 から 11 に変更してみる。勘が当たって OS 関連と IE、それと Opera で表示されるツールチップの文字サイズに反映された。ついでにステータスバーの文字サイズも。なるほど、これも「ヒント」か。
しかし常用ブラウザである Mozilla Firebird のツールチップは変化無し。 Mozilla は OS とは別に設定を持ってるらしい。そういえば画面解像度の設定も「画面のプロパティ」とは別設定だっだ。
Mozilla で UI 関連のスタイルをお手軽にいじるには userChrome.css だろうということで、とりあえず %profile directory%/chrome ディレクトリにある userChrome-example.css を開くがあいにくツールチップ関連のサンプルはなし。代りに For more examples see http://www.mozilla.org/unix/customizing.html
とあったので見に行くとツールチップに枠線をつけるサンプルはあった。要はツールチップのスタイルを指定するセレクタを知りたかったからこれを参考にして %profile directory%/chrome/userChrome.css に以下の一文を加えて Mozilla 再起動。期待通りの結果を得る。
.tooltip-label{font-size: 14px !important;}
何から何まで独自なのは便利なのか不便なのか。