しばらくカラーでばかり描いていたせいもあって、肩凝ったからたまにはモノクロでざっと描いてみようか、とかそんな一枚。
いや、それだけ。終わっとけ。
なにげに頭悪そうなタイトルだな、これ。
それはともかく。
自分がこれまで描いた物を顧みるに、どうにも女の子ばかりなのでたまには違う物でも、というのが動機で描いたのだけど。一見して気合いの無さ甚だしいことが良く解る。そりゃまあ女の子描いてる方が気合いも入るだろ、と開き直っておく。
ちなみに出典は『ふたつのスピカ』(柳沼行 作/メディアファクトリー 発行)単行本の目次下イラスト。叙情感溢れる良い作品なので未読の方は是非。
上の「ししごー」の線画部を再利用して色鉛筆調で塗り直してみた。これの方が手が掛かっているように見える。でも実際は自宅−都内往復中の電車内で仕上げたから都合一時間も掛かっていない。絵に掛ける手間は見かけによらないという良い例ではある。
フォトメモリで入力したテキストは単行本に収録された短編中の一節なのだけど、もしかしたら本編でも短編と同じようにユッコ先生へ渡されたキーホルダーとその中に隠された指輪があるのかも知れない。だとしたら、ライオンさんが幽霊として今だ現世に留まっているのは伝えられなかった想いへの未練なのかな、とも思うのだけど。よーわからん。
ところでこの獅子号キーホルダー、かなり欲しい。だれか作って即売会辺りで頒布してくれないだろうか。
とりあえずはじめに。……すまん。(ネモ船長風)
描き始めた動機が動機であるけれど、見返すにかなり酷いなこれは。絵の出来もさることながら内容が。
まあアレだ。おばさん臭くとも花の女子高生であるし、慎ましくとも(なにがだ)水着は必要だ。かのらじのみっしー程までいくとかなりナニではあるけれど、妄想も日常生活に支障のない程度なら良かろう。
……一番酷い事を書いている気がしないでもない。
『神秘の世界 エルハザード』を久し振りに観てその懐かしさに一枚描いてみたのだけど、二ヶ月描かないでいたせいか色々な事を忘れていてかなり情けない出来に。やはり取って付けたように背景を描くとそこかしこに綻びが出ていかんな、とか。
ところで「イフリータ」という名前が女性形なのは明らかで、とすると男性形は「イフリート」となってファンタジー系の作品では火の精霊として扱われてる。が、『エルハザード』内での彼女は特に火に限った能力ばかりではないのでちょっと調べてみると、どうやらイスラム教における鬼神 "Ifrit" (イフリート)の女性形 "Ifritah" (イフリータ)が出典の模様。
ちなみにイフリートはジンと呼ばれる精霊の五階層中二番目の位置にあり、ジンはイスラム教において火から創られたとされているのでその辺りからファンタジー系の作品で火の精霊とされたのかも知れない。
それと状況設定らしきものを書いておく。一応 OVA 版準拠。
日本で言うところの敬老の日に当たるロシュタリア王国の祝日。一万年の年月により消耗や損傷の著しかった身体を誠と共に治してくれたストレルバウ博士へ、イフリータはプレゼントとして一輪の花を差し出す。同席していたいつもの面々は「わらわの贈り物とは月とすっぽんじゃ」「せめて花束くらい……」と遠慮無しな物言いだが、イフリータ本人、そして誠は微笑んだまま。
当のストレルバウ博士は自慢のあごひげを撫でながら、差し出されたその花を品定めでもするかのように暫し見入っていた。が、突如目を見開いて驚きの表情に変わる。
「こ、この花は! イフリータ、この花は一体どこで見つけてきたのかね!?」
「マルドゥーン山中腹の北壁にコロニーを作って自生していた。気に入ってもらえただろうか」
「気に入ったなんてもんじゃない。よく見つけてきてくれた。ありがとう、イフリータ。さっそく明日にでも調査隊を編制しようじゃないか。」ストレルバウ博士の喜びように他の面々は目を丸くする。その中でただ一人驚きもせずにこやかに眺めている誠をみとめた菜々美は彼に疑問を投げかけた。
「誠ちゃん、ストレルバウ博士はなんであんなに喜んでるの?」
「あの花はな、ロシュタリアの学会では未発見の新種なんや」
「えっ、あれが? へー、地球のカーネーションみたいで私にはなんて事無さそうに見えるけどねー。でもなんでまたイフリータはそんなものを?」
「昨日、博士がここ最近植物図鑑の編纂に携わってる事を話したら「珍しそうな植物を探してくる」って言うてすっ飛んで行って、今朝帰ってきたらあの花持っとった。で、調べてみたら……って言う寸法。ほんま、大したもんやで」
「ほんとねー。一晩で見つけてきちゃうなんてさすがだわ」そう相槌を打ちつつ、「今度私にも何か珍しい物を見つけてもらって、それで一儲けしようかしら?」などと企んでいる菜々美だった。
どっとはらい。