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一言半句
-Diary-

平成二十三年 睦月
-January, 2011 -


一月一日

丸一年

おふくろが脳内出血で緊急入院してからちょうど一年。息災、とは言えない状況だが最悪の状況からすればまだましといえよう。

ともあれ謹賀新年。


一月二日

初詣と年始挨拶

元旦の時点では先負である三日の午後にするつもりだった初詣だが、一日中冷え込むとの予報に繰り上げで今日の午後行くことにした。

到着してみると参道の中ほどまで待ち行列が。先に古いお守りを納め、手水で清めてから最後尾に並ぶ。例年の経験から三〜四十分待ちと予想したところ、果たして三十分で本殿の賽銭箱前に。参拝を済ませ、自分とおふくろの身体健固御守を買い、おみくじを引く。吉であった。

帰りに連れの酒屋へ寄って年始挨拶。連れは元旦の夜に都内のレイトショーを観に行ったそうだが風邪をもらって帰ってきたとかで自室安静中。おふくろさんとしばし立ち話をして帰宅。

今年はのんびり。


一月四日

散髪

年末に済ませるつもりがすっかりタイミングを逃し、年明け早々に散髪へ行くはめに。

さすがに混んではおらず、待つことなしに散髪台へ。店番してたおばさん、若旦那と奥さんと年始の挨拶もそこそこに散髪開始。伸びて収拾のつかなくなっていた癖っ毛が見る間に整えられていく。途中「地デジ化どうすんの?」とか話しつつ、洗髪、剃刀、仕上げの鋏と進んで散髪完了。

支払いを済ませ、正月の粗品をもらったあと他の客もいないのでしばし立ち話。散髪中に宿題の書き初めを見せに来ていた長男が反抗期の兆しを見せているとか。様子を聞くに、自分や若旦那にとっては「年頃の男の子になってきたねえ」と微笑ましいくらいなのだが、奥さんは男兄弟がいないこともあって勝手が分からず白髪が増えるほど心配な様子。武道の道場に通わせてるからか最近は道端でも挨拶してくるくらいにはいい子に育っているから心配はなかろう。むしろこれから中学、高校と成長していくにつれ扱いづらくなっていくので心しておくように、と話しておいた。

粗品の中身はクッションコーム。なかなかいい具合。


一月六日

はじめての 400ml 献血。

ふと思い立って献血をしてきた。前回の献血は約六年前

地図を頼りに訪ねた献血ルームの受付にて、まずは紙製の献血手帳を出すと「それはもう使われておりません」と「更新済」のスタンプを押された。磁気記録式のプラスチック製献血カードに代わったとのこと。デカルチャー。そちらのほうが丈夫で便利だとは思うのだが、個人情報が含まれる都合で必須となった暗証番号は忘れやしないか心配だ。用紙に記入していた問診票も、今回はタッチパネルで入力する変わりよう。もっとも、結果は専用の用紙に印刷されるのだが。

ところで六年の歳月とは違う意味で驚いたのが体重。ここしばらく肉や魚の動物性蛋白を控えていたとはいえ、服、靴込みで 54.5kg とは予想外だった。床屋で奥さんから「痩せた?」と訊かれるのも道理だ。とはいえ体力は落ちてないし空腹感もないので体脂肪が落ちているものと思われる。

荷物をロッカーに預け、医師による問診と血圧測定。受付近くの自動血圧計では 144mmHg/88mmHg とけっこう高い値が出たのだが、手動の水銀式血圧計で改めて測ってもらったところ 124mmHg/78mmHg。35〜39 歳における正常値が 120±9mmHg/73±8mmHg だそうでほぼ理想値と太鼓判を押された。自動血圧計の計測は早足気味にここまで歩いてきて間を置かず行なったので高めに出たのだろう。あとは服薬内容を答え、献血に支障なしとの診断。血液比重測定と血液型仮判定の採血を済ませ、「食事から時間が経っているので温かい飲み物とお菓子を摂ってお待ち下さい」と言われ、休憩室でしばし待機。

採血室から名前を呼ばれ、案内された採血ベッドで横になって採血開始。看護師さんにどれくらいかかるか訊くと「十五分以内には終わりますよ」との回答。もっとも、ベッドごとにテレビが置かれ、時間がかかる成分献血でも退屈することはなさそうだ。血流を促すためにと冷たい手に温かいジェルパックを握らせてくれるなど、気も利かせてくれた。

採血開始から八分が経過し、折り返し地点と思っているところで「はい、終わりました」の声。さっきと話が違わないかと思ったら、血管が太く血流量の多い成人男性は採血も速く、血管が細く血流量の少ない女性などが十五分くらいかかるようだ。しかし六年前の 200ml 献血ともほとんど変わらない時間なのがいまいち腑に落ちないところではある。

採血後の休憩は、自転車に乗って帰ると言ったら「水分を摂りながら三十分は休んでいってください」と念を押された。人体の血液量が体重の約 8% と言われているから一割弱抜いた計算になるわけで平衡も崩れているはず。「無理はするな」と言うことだろう。お説ごもっとも。お言葉に甘えてテーブルに置かれたお菓子を摘みつつ、ココア、ミルクティー、コーンポタージュと温かい飲み物をいただきながら冊子や新聞に目を通し、身体を休めることにした。

そうこうしてると、職員が入力処理済の献血カードやパンフレットと一緒になにやら箱を持ってきた。現在千葉県内の献血ルームで実施している 400ml 献血のキャンペーン記念品とかで、ハローキティの手帳、丼物の具セット、お煎餅のいずれかひとつをもらえるという。無難なところでお煎餅を選ぶ。その一方、服薬内容で説明した便秘気味と花粉症の件について、問診医が改善に役立ちそうな食物の解説を電子辞書から引いて見せてくれた。魚とバナナ、そしてキノコがいいという。参考になりそうな箇所を電話のカメラで撮ってあとでゆっくり読ませてもらうことにした。

長いような短いような三十分が過ぎ、荷物を纏め挨拶をして献血ルームより脱出。七割くらいの力でゆっくり自転車を走らせながら帰宅。

次回献血可能日は三月末。


一月十五日

献血の検査成績、届く

六日の献血について、赤十字血液センターから検査成績の葉書が届いた。前回の検査成績と併せて書き出しておく。なお、標準値は葉書に書かれていた数値。医療機関によって微妙に異なるので参考値。実施されなかった検査項目には "-" を入れてある。

献血 生化学検査結果
検査項目 標準値 2004/11/07 2011/01/06
ALT(GPT) 5〜45IU/l 12 14
AST(GOT) 11〜37IU/l 16 -
γ-GTP 10〜65IU/l 16 12
総蛋白 TP 6.5〜8.2g/dl 7.4 8.2
アルブミン ALB 3.9〜5.0g/dl 4.4 5.2
アルブミン対グロブリン比 A/G 1.2〜2.0 1.5 1.7
コレステロール CHOL 110〜250mg/dl 144 175
グリコアルブミン GA 12.4〜16.3% - 13.7

血球計数検査は前回の 200ml 献血では行なわれなかったので今回分のみ。

献血 血球計数検査結果
検査項目 標準値 2011/01/06
赤血球数 RBC 425〜570×104/μl(男性) 469
ヘモグロビン量 Hb 13.3〜17.4g/dl(男性) 14.0
ヘマトクリット値 Ht 39.0〜50.4%(男性) 42.3
平均赤血球容量 MCV 80.0〜100.0fl 90.2
平均赤血球ヘモグロビン量 MCH 26.0〜34.0pg 29.9
平均赤血球ヘモグロビン濃度 MCHC 32.0〜36.0% 33.1
白血球数 WBC 35〜100×102/μl 33
血小板数 PLT 14.0〜38.0×104/μl 17.2

目立つところでは TP, ALB が若干高いものの GPT, γ-GTP が十二分に低いので慢性肝炎や肝硬変の心配はないだろう。とりあえず腎機能は正常に働いていると分かる。CHOL も前回より多少増えたとはいえ日常の変動範囲を考えても標準値内。WBC が低い理由はわからないが、ウィルス感染なら遅かれ早かれ身体に変調などが見られるはず。念のため経過観察とする。

息災でなにより。

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
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