四年半前に FTTH へ切り替えてから、サイズの大きなファイルが速く落とせたり応答が早かったりと確かに便利ではあった。しかし相手のサーバによっては遅々とすることもままあり、また大きなファイルを落とす機会もそうそうない。自宅サーバを広く公開しているわけでもなく、この帯域を活かすような使い方をしていない。言い方を変えれば宝の持ち腐れだと感じていた。
そんな理由からフレッツ光からイー・アクセス ADSL 12M コースへ変更した。以前通してあったままの自室回線を専用線タイプとして使用。そのため、開通日当日は NTT の人が携帯電話で局と連絡を取りながら簡単な機具で接続を確認しただけで終了。あとは事前に届いていたモデム内蔵ルータをブリッジ機能に設定し、既存のルータをPPPoE 接続機器として数珠つなぎして接続完了。あっさりと外につながった。
いくつかの回線速度計測サイトで試してみたところ、おおむね下り 5.5〜6.5Mbps、上り 1.0〜1.5Mbps との結果。ADSL 12M コースならこんなところではないかと思う。大きなファイルを落としてみると以前より帯域が狭くなったことを実感できるが、通常のウェブサイト閲覧やメール送受信、インスタントメッセンジャーや Twitter を利用している限りでは違いらしい違いを感じない。動画投稿サイトでもキャッシュ読み込みが再生に追いつかないなんてこともない。
FTTH は古参ネットワーカにとって憧れであったので導入したが、結局のところ自分の使い方には ADSL で必要十分のようだ。39M, 50M のコースもあるが要らないだろう。
ちなみに光ファイバのモデム撤去もほぼ一瞬で終了。ファイバ自体は残してあるからもし将来必要となれば再接続もできる。
昼過ぎ、買い出しに行くべく自転車に乗っているとペダリングの具合が悪い。たまに踏み込みが抜けることがある。すわ二年前のフリーホイール不良再発かと思い、駆動系を観察してみて驚いた。チェーンのリンクプレートが片方割れている。驚きのあまり俺としたことが証拠写真の撮影をすっかり忘れていた。とりあえずピンの圧入穴から破断していたのは定石か。踏み込み抜けもこれが原因だろう。
ともあれこのまま乗っているわけにもいかない。急いで行きつけの店へ行き、店員さんに状態を見せたところ「ああ、これは交換ですね」と即答。思わずこちらも「ですよねー」とお約束のように返してしまった。
交換するにあたりチェーン洗浄の頻度を聞かれたので月一度程度と答えると、「これどうですか」と出されたのが KMC MissingLink。要はチェーンを簡単に外すことができ、灯油やパーツ洗浄剤での洗浄を手軽に行なえる部品。以前、チェーン洗浄器具との比較検討をしたことがあるが、当時はチェーンも健在だし強度に疑問もあったので導入を控えた。今回はチェーン丸ごと交換で長さ調整もしてくれるし強度不足であったら改良されている頃。最近チェーン洗浄器具の調子も悪い今日この頃、ならばこの機にと導入を決意。取り付けをお願いした。
取り付けのあいだ、別の作業をしている店長と世間話。先代店長の親父さんは散歩中とかで元気だそうな。うちのおふくろの件もあったので脳卒中の病歴がある親父さんのことは気になっていたのだ。もっとも、スポーツ車の担当から退いたとはいえ今でもシティサイクルの修理や部品取り付けはしているようで、張りのある生活をしてることも元気の要因だろう。学生の頃から世話になってきた人なのでいつまでも元気でいて欲しい。
そうこうするうち取り付け完了。店員さんから「取り付け、取り外しには焦らず仏の心で」とのレクチャーを受け、部品代 2625 円を支払い。「あれ、工賃は？」と聞くと一言「いいっす」と店長。申し訳ない。
散歩から戻ってきた親父さんに軽く挨拶して店を後に帰路へ。さっきの踏み込み抜けはすっかりなくなった。やはりチェーンが原因だった模様。
一件落着。