数日前、自室の Canon MP460 で印刷しようとプリンタを起動したところ、唐突にカラーインクの残量警告ダイアログがポップアップ。年賀状の印刷時にはまだ余裕があった覚えがあるのだが。さしあたりカラー印刷の用事はないものの、遅かれ早かれインクは必要。購入せねばならない。
ところでこのプリンタ用のインク、エントリモデルにありがちなヘッド一体式。容量の割に値段が高い。昔からあるインク商法だが、同じようにサードパーティメーカによる代替インクが昔から売られている。たしか付属 IC チップの特許関連で訴訟もあった覚えが。このプリンタ用のインクも当然ラインナップにあった。有名所でエレコム「BC-71・91」用詰め替えインク THC-71CSET8 とサンワサプライ INK-71K つめかえインク(3色セット・各30ml)。actis や inktec からも対応製品が出ている。エレコムとサンワの取扱説明書は PDF で公開されており、目を通すといずれも上面にドリルで穴を開けてインクを注入するという代物。なんという大工仕事。とはいえ他に方法も無かろうし他社の物も同様だろう。インク単体の場合はヘッドのノズル詰まりを考えると下手なインクを使えないのだが、ヘッド一体式なら新品カードリッジに交換すれば済むので荒療治も怖くない。試しにひとつ導入してみようという気になった。説明書や amazon のレビューを参考に、作業のしやすそうなカートリッジホルダが付属するエレコムの製品を amazon で注文。1155円也。
amazon からの荷をほどき、注文した品物であることを確認して、さっそく作業開始。作業手順は説明書そのままなので割愛。以下、作業中気になった点をいくつか。
詰め替え後、プリンタに装着してまずはノズルチェック。magenta のノズルが一部詰まっていたので一度クリーニング動作させたところ回復。続いてヘッド位置調整もして作業完了。カートリッジホルダと各色ニードルを水洗いして風通しのよさげな所で自然乾燥。
実際に作業してみて、カートリッジホルダは正解。穴開け位置の決定もさることながら、取り扱いのデリケートなノズル面の保護を考えるとホルダ無しの作業は考えられない。ノズルの耐久性からか同じカートリッジでの詰め替えは三回が限度とあるので残り二回。もう穴を開ける必要はないが作業にはまた重宝するはず。
慣れない作業に手こずるところもあるが千円そこそこのキットでこれなら上出来と言えよう。良い買い物をした。
なお、インク自体はまだまだ余ってる。遠慮なく印刷できるぜ。