年一度の恒例行事――といってもまだ二回目だけど――である天野美汐の誕生日記念イラスト。抱えられているキツネ(もどき)は一応ぬいぐるみのつもり。
今回は気合いを入れて頭の天辺からつま先まで描いてみたのだけど、気合いを入れるには強いイメージと動機付けが必要で、背景となるエピソード作りがその役目を果たす。従ってこの絵にも簡単なエピソードを背景に作ってあるのだが、一枚描くごとにそんな事しなきゃならない自分はかなり効率が悪い。
ちなみにこの絵を見て腰の細さに注目された御仁が居られるのだが、気持ちは良く分かる。自分で描いておいてなんだが、抱きかかえてくれと言わんばかりの細さだ。ただし背後からではなく正面からを希望したいところだが。
上の二枚、他のに比べてやけに小さいのだがそれもその筈。『液晶ペンコム』と呼ばれた旧型ザウルス PI-7000 の手書きメモで描いたもの。その描画領域はたった 198x128pix. だから『ざうすけ』の 300x240pix. と比べるまでもなく。
なんで今どき PI-7000 かと言うと、部屋の整理をしているうちにたまたま掘り出して、久し振りに動かしたくなったとかそんなところ。復活させた直後に一枚と、姪のもとへ嫁がせる直前に一枚描いた。どちらも下描きはおろかあたりも付けずに描いたから出来は見たとおり。
今は姪の元で余生を送っている筈なんだけど、元気でやってるんだろか。
diary には載せていないものだけど一応。
これは一月六日開催の『美汐Festival』にて発行したコピー誌『かいごのはな』掲載の拙作『osmotic pressure』冒頭用に描いた挿絵。
話の導入として雨降りという状況や暗い表情の説明に、と描いたのだけど、どうにも暗い顔を描くと描いてるこっちまで暗くなってきていけない。
やはり笑顔を描いている方が楽しい。
普段『ざうすけ』で落描きをしてる自分が、なんの気の迷いか紙に描いてみるとその出来などは言語を絶するもので、単純な媒体の違い以上のなにかがあると思ってる。
で、この絵はというと紙で描いて凹んだ直後に同様の構図で描いてみた代物。かなりラフに描いたのでツッコミどころは満載だが、それでも紙に描いた物よりははるかにマシだと断言できる。悔しいが。
なお、題名が甚だ意味不明だが気にしてはいけない。
面白いことに、描いているときは「イェーイ、こりゃイケてるゼー」と思ってた絵ほど暫く時間を置いて見ると「なんじゃこりゃ」となる。文章でもその傾向は見られるが、経験則では絵の方がその落差が大きい。
というわけで落差が大きかった絵。その日入手した『Sense Off』のドラマ CD を聴きながらお気に入りである真壁椎子なぞを描いてみたのだが、描き上がってから気付いた出来の酷さにかなり目眩がした記憶がある。それもあって "Shiiko" ではなく "C-ko" にした。まがい物らしく。
それと題名については『Sense Off』を製作したotherwise のサイトを見ると分かるかも知れない。分からないかも知れないが。