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一言半句
-Diary-

平成二十一年 水無月
-June, 2009 -


六月八日

透析クリニックへの挨拶

三日に行なった内シャント造設手術の創部も痛々しいまま、外出許可をもらったおふくろを連れて親父と退院後透析でお世話になる透析クリニックへ挨拶に行く。

入る建物に迷いながらも本館一階の待合室でしばらく待ってから、まずは診察室へ通されて院長に挨拶。病状やこれまでの経過などいくつかの質問を受けたあと、今後について簡単な説明を聞く。このクリニックでは透析処置はもちろん、曜日によって循環器や糖尿病などの専門内科医が外来診療を行なっており、透析日のスケジュールを合わせることで他の病院へ通院する面倒をなくすことが出来るそうだ。経過や検査結果といったデータが分散せず効率も良い。またなにか異常が見つかった場合は、現在の入院先を含む医療連携先との連携で対応してくれるそうなので緊急時の受け入れ先に困ることもないだろう。

院長は、現在入院している病院で腎内科診療部長を務めていただけあってこうしたレクチャーにも慣れており、話も早く第一印象は良し。大病院との太いコネクションは頼りになりそうだ。

院長との話のあと、看護師長に施設内を案内してもらう。現在の形で開設してまだ十年少々しか経っていないからか、建物も設備もきれいで広々。入院先の透析室は総合病院内の一室でしかないため狭くていささか息苦しさがある。ベッドではテレビも自由に観られるし、当面は一回三時間の透析で済むので不自由することもなかろう。ただ、飲食や体を起こしての作業は思わぬ血圧変動などをきたすので、慣れるまでは横になって安静を保つ方がいいそうだ。安全はみておいた方がいいだろう。

そのほか月初めの請求、インスリンを含む処方薬を受け付けてくれる最寄りの薬局といった雑事を教わって案内終了。あとは退院後の初回来院時だけ心電図測定のため通常より三十分早く来院すればよいとのことで、お礼を言って病院をあとにする。

しばらくは車で送迎せねばならんがな。


六月十日

病状説明 @2009-06-10

担当医が当直で時間に余裕があるとのことで、夜八時に経過や今後の予定を聞きに病院まで。ナースセンター横の部屋でおふくろともども説明を受ける。

まず、血中 CRP が 0.1 まで下がり、腹膜炎はほぼ完全に沈静化した模様。そして病原体も判明。非定型抗酸菌の一種で、症例もごく僅かのとてもマイナーな菌なのだそうだ。感染力、毒力とも低く、抵抗力が強い一般の人は感染することはまず無いのだが、ひとたび感染すると抗生物質の類も効きづらく厄介で、この菌に感染した時点でテンコフカテーテルの抜去はまぬがれなかっただろう、とのこと。しかたあるまい。

内シャントの方は順調に発達しているそうで、早ければ来週中には退院できる見通し。造設手術から都合約二週間になるから、まあ予定通り。透析クリニックでの受け入れ準備もあるから無理に早く退院できるわけでなし。せいぜい病院でおとなしくしていてもらうとしよう。

腹膜透析導入時、透析液に含まれるブドウ糖の影響を考えてインスリン注射での血糖コントロールへ移行したことを鑑みて、血液透析ならば服薬での血糖コントロールに戻せないか聞いてみた。しかし、高血圧症、高脂血症と循環器系に負担のかかる疾患を抱えており、血糖コントロールはインスリン注射で厳格に行なった方が良いとの答え。正論過ぎる。これはインスリン注射を続けてもらうしかあるまい。傍目からしてもあまり気持ちの良いものではないのだがな、あれは。

三十分近く、いい感じに根掘り葉掘り聞き出したのでようやく聞くネタも無くなり話は終了。おふくろを病室に戻して自分は帰宅。

あいかわらずおふくろは馬耳東風。


六月十七日

Advanced/W-ZERO3[es] への機種変更

W-ZERO3 へ乗り換えてから三年近く。大事に使ってはいるが、この機種で巷に聞くフレキシブルケーブル切れがそろそろ起こるのではと心配するようになった。あれは繰り返し曲げ応力とともに材料の経年劣化も要因の一つであるため、遅かれ早かれ不可避な現象である。

そんな折り、もしもし本舗Advanced/W-ZERO3[es] スペシャルモデルを見かけた。W-VALUE SELECT の割引額が非常に高い。W-VALUE SELECT ゆえの縛りはあるがそうほいほいと機種変更をするつもりはなく、W-ZERO3 のように二年以上使うであろうことを考えれば大変お得である。

機種の評判など下調べの上ここしばらく検討していたが、キャンペーンが今月末までなこともあり、いいかげん腹をくくって十三日夜に機種変更を申し込み。翌十四日昼に確認の電話をもらって即日発送。十五日夕方には着荷。AIR 発番対応機であるため電話機の切り替えは十六日午前二〜三時。WILLCOM STORE の My WILLCOM での情報照会表示は十七日付けで切り替わりを確認した。なお、電話番号とメールアドレスは当然ながらそのまま。

充電と液晶画面保護シートの貼り付けを先に済ませておき、電話機切り替わり後さっそくいじってみたが W-ZERO3 からずいぶんと変わってしまっている。W-ZERO3 のカスタマイズからも三年近く経っていてツールのトレンドは浦島太郎状態。しばらくはカスタマイズの試行錯誤をする必要がありそうだ。

まずはデータ移行から。


六月二十四日

退院

午後、親父の迎えでおふくろが病院から退院。戻ってきたら戻ってきたで荷物の整理にてんやわんや。一方俺は明日から透析に通うクリニックへ確認の電話。

それにしても入院するたびに足元がおぼつかなくなっていく。入院中は日がな一日ベッドで横になっているのだから足腰が弱くなるのは仕方ない。だが、退院してからも足腰を鍛えようという努力がまるで見られないのが問題。ここ何十年、努力や向上心と無縁の生活をしているせいだろう。この調子で下手に転倒して骨折、入院でもしようものなら寝たきりにすらなりかねない。

リハビリとか頑張らなさそうな雰囲気。


六月二十五日

外来透析開始

朝、おふくろを車に乗せて透析クリニックへ。初回なので通常より三十分ほど早く着き、心電図の測定をさせる。そのあいだに事務へは病院から預かってきた紹介状その他の束、保険証、特定疾病療養受領証、緊急連絡先を書いた紙などを渡す。

心電図が終わるとあとは更衣室で着替えて二階の透析室へ行くだけ。付き添うまでもないし、終わるまで三時間以上待つのも馬鹿らしい。職員に挨拶して一旦帰宅。

昼過ぎ、本人から透析が終わった旨の連絡が来たので車で迎えに行く。駐車場に停めると、休憩室まで行くまでもなく本人が玄関から歩いてきた。滞りなく無事に済んだようなのでそのまま乗せて帰宅。遅い昼食を摂らせる。

当面は火、木、土の午前組。

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
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