年末に久しぶりのコミケ参加をしたこともあって風邪や筋肉痛を覚悟していたが、帰宅後の手洗いうがいや会場での無理のない行動を努めていた甲斐あってか、特に体調も崩さず正月を迎える。
毎年こうありたいもの。
どういう訳かやたらと眠く、二十四時間中十二時間近く寝た勘定。寝過ぎて腰が痛い。
日を置いて疲れが出るなんて聞いたことがないのだが。
朝、恒例として地元八幡様へ初詣に行く。例年より少し遅めの九時に出たので多少の混雑を予想していたのだが、着いてみるとこれまでになくがら空き。境内を見回してもほとんど人はおらず。昨今の不景気によるものか。おみくじは半吉。一瞬「誰それ?」と思った。末吉と吉のあいだらしい。
帰路、これも恒例となった酒屋の連れへの年始挨拶に寄る。しかし「まあ上がって」→「まあお茶でも」→「おせち食べない?」→「はい雑煮」の必殺コンボを繰り出され結局昼まで。お酒にまつわるオモテに出せない話のあれやこれ。五日の初荷に搾りたての生酒が届くらしく、家に残る酒との兼ね合いで悩む。なまじ新鮮な酒で舌を慣らすと火入れした酒に物足りなさを感じてしまうので飲む順番が難しい。寒い自室で飲もうにも燗には向かないだろうし、のんびり置いとけば火落ちしてしまうしで扱いが厄介でもある。まあ買うけれど。
午後二時頃、姉と姪が年始挨拶に来る。要はお年玉が目的。甥はどこかへ遊びに行っているらしい。去年の春、散々教習所へ通ったのに結局運転免許は取っていないとかで姉も姪も「もったいない」の大合唱。とはいえ、自腹を切っていない甥本人はその意識が薄いのだろう。運転資格はもちろん身分証明としても通用する運転免許証は持っていればとても重宝するのだが、本人にその気がなければどうしようもない。あとになって「取っておけば」と後悔するのも本人。ちなみに姪は今から免許取る気満々。しかし性格は運転に向いてないように見受けるので、はたしてどうなることやら。
人身事故だけは勘弁な。
親父が五年半前に買った携帯の機種変更に付き合う。五千円商品券進呈特典なるオブラートに包まれた「2G サービス止めたいからいいかげん J-Phone 時代から使ってるその古臭い機種を捨てやがれ」との通達のハガキがソフトバンクモバイルから届いてたようで、特典期限が今月中旬までという切羽詰まりように急遽。
近くの家電量販店へ向かい、まずは本人に片っ端からモックを触らせる。ワンセグだのなんだのや画面解像度などはどうでもいい。男のゴツい親指でも押しやすいボタン、老眼でも見やすい表示が重要。選んだのはシニア向けのかんたん携帯 SoftBank 821T。ボタン、文字とも大きく、操作を案内する機能もある。これまでの J-SA05 より使い易いはず。なお本体はスーパーボーナスによる月割での支払いとし、別売りとなっている充電アダプタのみ店頭支払いにした。
機種選定はすぐに済んだものの、予想した通り契約プランを決めるのに苦労した。ソフトバンクモバイルのサイトを小一時間でざっと目を通し、使用状況から「通話のみ、毎月約一時間使用」を条件にしてある程度の目星をつけてはおいたが、スーパーボーナスによる割り引き額がプランごとに異なったり、年割が契約回線単位でなくプラン単位であったり、割引サービス同士の併用に可否があったりと罠だらけ。担当のお嬢さんすらその都度調べていたくらいなのだから、俺が付き添わねばそれこそ収拾がつかなかったはず。
結局、ブループラン・バリュー S に 1 年割引をつけることで決定。これまでも無料通信量を含むバリューパックだったので契約形態自体はあまり変わらない。使用料は多少安くなる計算。おそらく 2G からの移行ユーザの受け皿的役割を持つプランなのだろう。
ようやく諸々の算段をつけ、カウンタ席で確認と手続き。ハガキ記載の特典手続きをその場でこなしつつ、担当のお嬢さんと俺とで激しくやりとりしながらノート PC の画面とにらめっこ。親父とおふくろはすでに置いてけぼり。しかしいちいち説明している余裕はない。想定外のエラーに見舞われながらも最終決定。
内部的手続きや電話帳データの移行などで三十分ほどかかるとのことで、近くのスーパーで夕食の買い物をして時間を潰し、再び店頭へ。書類四枚へのサインと充電アダプタ代 \1150 を払って機種変更完了。
帰宅後、俺が細かい設定を詰め、満充電にしてミッションコンプリート。
朝、おふくろの CAPD 検診付き添いで病院へ。年始めで混雑する検査のあと看護師にカテーテル挿入部の状態を診てもらう。かなり馴染んできたので今後消毒は必要なしということに。
検査結果が出た十時過ぎに診察室へ。まずはヘモグロビン量が 8.4g/dl と減少しているのでエリスロポエチンを皮下注射。血中カルシウムの減少もみられたがこれは腎不全に伴うビタミン D 不足と思われるのでこれを補う薬を追加処方。カルシウム自体を補給すると血管の石灰化を招くことがあるので今回は避ける。
こちらの変わったこととしては、三日の排液にフィブリンらしき白い濁りが若干みられたことと脚が無性にかゆくなることがあること。フィブリンは油物を摂ると出やすいくらいでさしあたり問題はない。かゆみは尿毒症や薬の副作用ではなく単なる乾燥肌と思われるので、保湿作用と血行促進作用があるヘパリン類似物質配合のヒルドイドソフト軟膏を処方。
このほかはクレアチニンもまずまず、コレステロールも前回よりずいぶん下がっており良好。ほっとして診察室を後にするが、検査結果のプリントアウトをもらいそこねているのを思い出し戻ると、 T 先生も思い出したようでちょうどプリントアウト中だった。その待ち時間中にクレアチンキナーゼが著しく増加していることに言及。すごく……既視感です……。そのとき処方されていたリピトールは先月追加処方したメバロチン錠と同じスタチン系。その際はリピトール服用を中止してもクレアチンキナーゼが増加し、双方の明確な因果関係はみられなかったのだが、横紋筋融解症への警戒はしておくべきだろう。次回の結果次第で処方の変更も考える。
一階で会計と薬の受け取りを済ませ、ほか弁を買って昼前に帰宅。
次回は来月三日。
午後、おふくろの糖尿病検診に付き添い。つい二日前に行なっているので今回は血液検査なし。
今日の S 先生は機嫌が良い様子。口調は柔らかめで、検査結果のプリントアウトも渡してくれた。血液検査の結果から HbA1c の値がエリスロポエチン投与を前提にしても十分低いことについても触れるくらいの余裕を見せる。年始休み明けだからか、それともまだ教職方面が忙しくないからか。
次回検診の日時も決まり、残るはインスリン注射関連の消耗品を処方するのみとなったのだがここでつまづいた。毎日使っているそれらの名前も、家に残っている量も、おふくろがとんと覚えていない。本人に写真を見せたり聞き取りしたりでようやく聞き出せはしたものの、S 先生は少しイライラ。消耗品の種類はカルテの方に書き留めておいて欲しいとも思うが、消耗品残量を把握していないのは明らかにこちらの手落ちだ。日々多忙な医師に診てもらう以上、患者側で行なえることはできるだけ患者が負うべきであり、医師側に丸投げするような態度は怠慢といえよう。自分の監督不行き届きを、把握していないおふくろともども申し訳なく思う。
一階で針や検査チップの受け取りと会計、薬局でインスリンを購入し、夕方帰宅。さっそく残量チェック票を OOo Calc で作成。
次回は再来月の九日。
花粉症対策として今年も甜茶 400 を飲み始める。予想によると、花粉の飛散量は昨年より少なめであるものの開始時期は早いらしいので、飲み始めも早めに。
薬は最後の手段。