[an error occurred while processing this directive]

一言半句
-Diary-

平成十七年 皐月 中旬
-2005 May, Middle term-


五月十二日

Firefox 1.0.4 へ移行

セキュリティフィックスとしてリリースされた Mozilla Firefox 1.0.4 への移行作業をする。

日本語版は明日昼頃に公開されるとかで、試しにインストールした英語版に 1.0.3 の JLP をあててみる。とりあえず問題無く使えそうだ。1.0.4 の JLP がでたらあて直そう。

例の如く新規プロファイルを作ったので各種データ移行と拡張のインストール。これについて特記事項はなし。

1.1 はまだかのう……。


五月十四日

CloverPaint 1.0 雑記

ここのところ CloverPaint 1.0 正式版の公開に相前後して手元でちまちまと動作の確認なんぞしているのだけど、そればかりやっているとさすがに飽きてくるのでたまに要らぬことを調べたり考えたりする。以下、その一部。

バケツツール

新機能の一つであるバケツツールは他のペイントツールにも見られる「塗りつぶしツール」。作業レイヤ内でタップしたピクセルと同一色かつ隣接した領域を現在の描画色で fill する機能。このとき描画ツールの Opacity (不透明度)はもちろん掛け網も適用される。

お絵描き掲示板などで見ることのできる作画過程のアニメーションでこれを使いとても効率的に影付けする手法を目にしたことがあり、「これがあると色塗りが楽になるかなあ」と思っていたから、正式版公開直前にこの機能が実装されたのは望外の喜び。

ただ、その手法ままを使う訳にはいかない。その理由として、自分が描く主線は薄い色を何度も重ねたものだから線の周囲にあるごく薄い色によって一発できれいに塗りつぶされないこと、それと単純な使い方では主線の保護という意味で行なってきた主線のレイヤと色を塗るレイヤの分離ができないことが挙げられる。

もっとも、前者については大まかにでも塗りつぶしてくれるだけこれまでより楽ができることを考えればありがたい。また後者については Photoshop の塗りつぶしツールにある「すべてのレイヤーを使用」オプションでもつけば解決するが、そうでなくとも主線のレイヤを dup. してそちらで塗れば用は足りる。最大五つもレイヤが使えるのだからそれくらいは余裕。

ColorAdjust

SL-C シリーズの液晶画面は透過型でその表示は一見鮮やかなのだが、実は中域以上の明度では諧調が飽和して識別が困難となる問題がある。これまでの PDA の液晶画面で見られたのは主に色相や彩度の偏りで、これらは慣れと勘、あるいはレタッチソフトでの修正によってそれなりに対応できたのだが、階調識別ができないとそれ以前の問題でまともに色を塗ることができない。

同じく新機能の一つである表示色調整機能 ColorAdjust はこの問題を解消すべく実装された。具体的には表示画像に任意のトーンカーブを適用することが可能となっている。

ただし、これは CloverPaint 本体のみでは使うことができない。機能を有効にするには以下の手順を踏む必要がある。

  1. 同時公開された表示色調整ソフト ZColorAdjust をインストール
  2. ZColorAdjust を起動し、RGB 各色のトーンカーブを作成、保存
  3. CloverPaint を起動し、File メニュー内の ColorAdjust で機能を有効化

知らない人にはきっとなにやら手間が掛かるように見えるだろう。実際、トーンカーブを一から作成する作業は時間と手間が掛かって面倒くさい。まず始めに用途や目的を考え、相応の準備をしてから取りかからないとグダグダになって泥沼化する。

しかし、階調表現の改善を目的とするだけならわざわざ苦労してカーブを作る必要などない。RGB 各色でツールバーの左から四番目にあるリセット(曲線)ボタンを押してから保存ボタンを押すだけで良い。ここで保存されるトーンカーブは明度全域の階調表現を最優先として作られており、目的は十分に果たせる。

とはいえそれでも敷居が高い気がしていて、デフォルトでトーンカーブデータを入れてしまっても良いのではとも思うのだが、入れたら入れたで、ColorAdjust を知らないまたは使わない人が何かの拍子に有効にしてしまい「色がおかしくなった」と混乱に陥りそうでちょっと怖い。

設定ファイル

CloverPaint は各種設定をアプリケーション終了時にファイルとして保存する。ファイル名は CloverPaint.conf で /home/zaurus/Settings の下に置かれる。

この中にはカラーパレットに登録された色も保存されており、具体的には以下のような形式で納められている。

  1. ファイル末尾から 40byte 目を先頭に 39byte 分の領域
    (前の方に記録される前回開いたディレクトリのパスがデータ長不定であるため先頭からのオフセットは一定ではない。なお末尾 1byte は ColorAdjust のフラグで 0x01 が有効、0x00 が無効)
  2. セル登録順序はパネル上で左上→左下→右上→右下の順
  3. 各セルの色は 0xRRGGBB の順で並んだ 3byte(=24bit) データで記録
  4. 各セルデータの間には 1byte(0xFF) の区切りが挿まれる

通常、ユーザはこのファイル自体その存在を意識する必要は全くないのだが、知っていても損はない。たとえばバイナリエディタで開き、登録したい色を hex で直接書き込むことで、わざわざ取り込むための画像を用意する手間も取り込みで生じる誤差も無くなる。また、常用する色を登録した後にこのファイルをバックアップしておくと、今後の仕様変更や不慮のファイル消失でも登録した色のデータは失われずに済む。

ちなみに先述のトーンカーブデータも同じディレクトリに ZColorAdjust.conf として保存されているので同様にバックアップしておくといい。ただし中身は RGB 各 256 ステップの変換テーブルが 768byte 分ひたすら羅列しているのみだから直接編集はお薦めしない。たぶん途方に暮れるだけで成果はない。

さて、続き続き。


五月十九日

紅茶テキトーブレンド

スギ花粉の飛散も止んで甜茶を飲むこともやめると、代わりに紅茶を淹れて飲む機会が多くなってきた。

もっぱらディンブラを好んで飲むことが多いのだが、香りも味も軽いだけに単品で飲むにはいいものの軽い夜食と一緒にとなるとちょっと物足りない。かといって茶だんすにはあれこれ物が詰っていて、いくつも茶筒を置く余裕もない。

いっそ単品でも食事と一緒でもひとつで済ませられないかと、試しにディンブラとアッサム CTC を混ぜてみることにした。難しいことはわからんので大雑把に等量を茶筒に入れてシェイク。あまり振りすぎると比重差で上下に分離するだろうから程々で。

さっそく淹れて飲んでみると期待してたほど味が強くない。アッサム CTC は単品で飲むとそれなりに強かった覚えがあるんだが五割になるとこんなもんか。まあ悪くはないし、しばらくはこれを飲むとして、次はもっと強めのウバを混ぜてみるか?

素直にキャンディを買うのが無難な気もする。


五月二十日

Netscape 8 試用

昨晩公開された Netscape 8 を試す(実際使ったのは 8.0.1)。おおむね beta 版試用時と変わらないが、いくつか気付いた点を書き留めておく。

今のところ英語版のみで日本語版はいつになるか不明。ぼちぼちバグも残っていそうでとてもじゃないが他人に「使ってみろ」とは言えない。が、それらの対処がなされ、また脆弱性修正のメンテナンスバージョンアップや拡張、テーマの管理がきちんとなされるのならば、ことセキュアという意味では一般向けとしてもっとも薦められるブラウザになるかも知れない。

ただし、あくまで希望的観測の話。

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
WebSite URI: http://sp48k.t12i.net/