昨日の夕方、自転車で近所を走っていると突然リアのあたりでチェーンが歯飛びするようになった。その場はとりあえずそのまま自宅に戻り、今日の昼食後にチェックをする。
リアディレイラの調整不良かフリーホイールの歯欠けかと思って動きを見てみると、クランクの逆回転中にディレイラのプーリとチェーンのとある箇所でうまく噛み合っていない。噛み合わない部分を 1 リンクずつ手で動かしてみたところ、ひどく動きの渋いリンクが見つかった。
さしあたり目視ではピンやプレートの変形は見られず。砂利でも噛んでいるのではと、洗ってみたり油を注したり手でこじってみたり。しかし動きは一向に良くならない。お手上げ。IG チェーンのチェーン切り持ってないし。
観念して、この自転車を買ったショップへ。数年ぶりに顔を出したのだが、店のおじさんは俺のことを覚えていてびっくり。「数年前に脳溢血で倒れてからスポーツ車は息子に任せてもっぱら一般車を担当するようになったんだよー」とか驚愕の事実を明らかにされつつ、息子さんにバトンタッチ。
髭を伸ばしすっかりショップのオジサンっぽくなった息子さんに状況を話し、診てもらう。曰く「チェーンが延びているので換えたいところだけれど、チェーンのみを換えると他の摩耗した部品との噛み合いが悪くなる。換えるならフリーホイール一式とディレイラプーリ、それと一番使っていそうなアウターチェーンリングも一緒でないと駄目。応急処置だけど、動きの渋い箇所近くの数リンク分だけ新しいのに換えたほうが部品間の不整合が起こらずに済む」という。時間もお金もかからなそうなのでその案でお願いする。
作業してもらいながら、「クロモリフレームはずいぶん減ったけどへたりにくくて良い」「さっきのチェーンまわり一式換えると一万二、三千円かかる」など色々話を聞く。作業終了。工賃五百二十五円也。おい。きょうびパンク修理で七百円とか千円とか取られるご時世にそれはどうかとつっこんだが「この車体買ってもらってますから」って言葉でこっちの負け。せっかくなのでリアキャリア MINOURA MT800N も買って帰る。
家にもどり、念のため説明書を見ながらトップ側、ロー側、B テンションアジャストボルト、SIS の順でリアディレイラの調整。チェーンが延びているので購入時のような切れの良さは戻らないがましにはなった。
そしてリアキャリアの取り付け。リアエンドのダボに付けようとしたらクイックレバーの頭と干渉する。強度に影響ない部分なのでタガネで叩いて少し切り、改めてリアエンドに仮止めしてシートステーと繋ぐアームも取り付け。全体の位置を調整して各部本締め。取り付け完了。
以下余談。最近はシートポストに固定する片持ち梁型のリアキャリアをよく見かける。エンドにダボが無いロードなどにも取り付けられ、お手軽で、ちょっとカッコ良さげなのだが、素人が見てもわかるとおり構造的に無理がある。大きな荷重をかけられないことはもちろんのこと、固定部に曲げモーメントが発生する構造ゆえシートポストやシートクランプにかなりの負担が掛かるはずで、個人的にはちょっと怖い。MINOURA SPR-1000 などは自重 800g で最大積載荷重 5kg とまずまずなのだが、そういった面を考慮してやめておいた。
さあて、明日はビッグサイトだ。
8:00 起床。食事と支度をして T シャツ+ハーフパンツのいでたちで 9:00 に自転車で自宅を出発。予定経路は自宅〜R6〜四ツ木橋(休憩)〜荒川サイクリングロード〜R357〜ビッグサイト。 今日は向かい風もさして強くなく、25km/h 巡行で快適に走る。
途中、サイクリングロードから荒川河口橋への接続で迷う。一年半前行ったときの帰り道で確認したはずなのだがすっかり忘れてしまった。それ以外はトラブルもなく 11:05 ビッグサイトに到着。
東館に入り、会場である第 4 ホールの入口を見ると入場行列が残っていたので先にトイレで替えの T シャツ+ジーンズに着替え。第 4 ホールの入口に戻り、ティアマガジンを購入して入場。八百円也。
入場して真っ先に tear drop の『Orbital pretty 3』委託先へ向かうが、テーブル上にはまだ並んでおらず。時間潰しに少し離れた柱の脇で昨晩作成したリストをもとにカタログチェック。終わったころ再び確認に行くと件の本が並んでいたので頼まれた分と合わせて購入。一冊二百円也。
以降、B の島から巡回開始。カタログチェックはしたものの、COMITIA では全てのサークルを見てまわる主義なので時間がかかる。G の島まで見終わった時点で 12:00 を過ぎていたので、一旦会場を出て館内のコンビニでパンとペットボトルの紅茶を買って昼食。あわせてメイルチェックと二、三のウェブ巡回。ここは 32Kbps でしか繋がらないのがつらい。ドコモがこれから基地局を増やすはずはないから WILLCOM に乗り換えるまでの辛抱か。
腹ごしらえを済ませ、サークル巡回を再開。気になる本を見せてもらい、良さげなら購入、の繰り返し。会場内の人間観察も面白い。売り子もサービス精神旺盛で喋りまくった末に自爆する人もいれば仲間内でのお喋りに没頭して買い手に見向きもしない人も。ちなみに十円で本を売ってたサークルさんにいたってはテーブルの上に平積みのコピー誌と「10 円」の値札一枚が置かれたのみで売り子がいないという放置っぷり。おもろい。とりあえずテーブルに十円玉一枚置いて一冊失敬してきた。
ひととおり巡回し終えたあと、ご挨拶をとBABさんのスペースへ足を運ぶ。しかしテーブルにはきれいさっぱり何もない。そしてご本人も居られない。こんな事は初めてだ。そのあと村山さんのスペースに赴き、話の中でこの事を訊くと「通常は終了時刻まで残って居られる方なんですけどねぇ……」とやはり不思議げな顔。自分もさっぱり見当がつかん。まあ、居られない事実は曲げようがない。首を傾げつつ、15:00 会場を脱出。トイレでハーフパンツに履き替えて 15:10 出発。
荒川河口橋からサイクリングロードへの接続を確認してみたが、船堀通りの左車線に渡る箇所がなかなか見つからず難儀した。橋から降りたところでさっさと渡るのが無難のようだ。帰りも風はあまり強くなく、行きと同じく 25km/h 強の巡行で走る。いつもこうなら楽だろうに。
四ツ木橋と葛飾橋で軽く休憩を入れつつ、時間、体力共に余裕があったので昨日お世話になったショップに寄り道。おじさんと息子さんに昨日のお礼を言って、ついでにシートステーに取り付けられるテールランプ CATEYE TL-LD250-R を購入。千五百八十円也。そこでちょうど居合わせた四十代と思われるロード乗りの男性と三十分ほど雑談。ヒルクライマーで今日も筑波の峠を攻めてきたそうだ。夏には乗鞍で毎日 3000m up のトレーニングもするらしい。その一方ツーリングも好きで北海道や沖縄を何度もまわっているという。とてもじゃないが敵わない人だ。とりあえず、教えてもらった旧葛飾橋近くの美味いパン屋は今度チェックしてみよう。
ふと時計を見ると 18:00 近くになっていたのでショップのおじさんとロード乗りの人に挨拶して帰宅。18:10 着。
本日の走行データ。往路、走行距離 38.5km, 走行時間 1:37:59, 最高速度 42.5km/h。復路、走行距離 40.5km, 走行時間 1:53:40, 最高速度 33.5km/h。今回は昨日取り付けたリアキャリアに普段背負って走るカバンを積んでみたが、キャリア分の重量増が気にならないくらいストレスが減った。背中が空いていると身体の放熱効率が上がって余計な汗もかかずに済むし、なにより肩が凝らない。長めの距離を走るとメリットが大きい。ただ、荷物の積み下ろしが煩雑なのとシートポストに付けていたテールランプが隠れてしまうのが難点。今日テールランプを買ったのはそれが理由。たぶん近場の買い物などでは背負った方が手っとり早い。
あとできればドロップハンドルに付け替えたいところだが、コンポーネントが合わなくなっちまうしなあ。
紅茶でも淹れようと茶箪笥をのぞいていて見つけた二十五個入りティーバッグの賞味期限欄に「65, 3月」と刷られていた件について。
勘弁してくれ……。