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一言半句
-Diary-

平成十六年 葉月 下旬
-2004 August, Late term-


八月二十一日

PC 用スピーカ分解

ここしばらく、PC に接続してある小型スピーカのヘッドフォン用 3.5mm ジャックが接触不良に陥ることがある。差し込んでいるプラグを回すと良くなったり悪くなったり。ライト片手にジャックの中を覗いてみると接点の表面がいい感じに腐食している。初めて PC を組み立てた際に買ったものだから、もう七年以上経つだけに無理もないか。

新しい物に替えてしまうのが手っ取り早いが、PC 用として縦型のスリム設計で使い勝手が良いし、他に悪いところはない。ジャックだけ交換して使い続けられないかと試しに筐体を開けてみる。スイッチやジャックの部分に遮音のスポンジがはめられているなどそれなりに丁寧な作り。ウーファーとツィータの間仕切りに詰められたスポンジがぐずぐずに崩れているのはご愛敬。

で、件の 3.5mm ジャックを見ると九つもの端子が基板に半田付けされている。しかも全てパターンで別の部品に繋がっているし。左、右、グランド、固定に四つ使ったとしても七つあれば十分なはずだが。わからん。千石電商のサイトでジャックを見ても端子五つのものしかない。二十九日にビッグサイトで開かれるコミティアの帰りに秋葉原へ寄る予定があるから、その時に部品屋を見てまわってはみるけれど、オーディオテクニカあたりで出しているクリーニングスティックで接点を磨くくらいが無難か。

ちなみにツィータユニットと手持ちのネックバンドタイプヘッドフォン MDR-G74SL のドライバユニットが形状、スペックとも良く似ていたりする

同じソニー製品だからそんなものか。


八月二十二日

プラネタリウム鑑賞@白井文化センター

今日は暑さもそこそこで、自転車で走るにも良さげな天候だったので午後二時半過ぎに白井市文化センターのプラネタリウムへ向けて出発。

到着後、持参した飲み物で一服してから観覧料 310円を払ってプラネタリウム室へ。夏休み終盤の日曜だけに子供連れがいっぱいで賑やか。親御さんも大変だ。

投影中の諸注意がひとくさり話された後、午後三時半開始。前半は定番である「今夜の星空」。夏の大三角形から始め、ヘルクレス座、へびつかい座、さそり座、てんびん座、うしかい座といった具合に解説。それと今日は旧暦の七夕であるのでその辺りも軽く触れる。

解説員は今回も女性。しかし、前回前々回とも丁寧な言葉遣いをする人であったのが、今回は随分とくだけた話し方の人。話もぼちぼち脱線する。俺としてはこちらの方が面白くて良い。お子さまにお勧め出来るかというと難しいが。

後半はプロジェクタを主体とした自動投影。ここのプラネタリウムが今年で十年目とのことで、過去十年間における天文現象や宇宙探査、開発を振り返る。十歳になる男の子の成長に絡める趣向となっており、映像や投影手法もなかなか凝っていて大人でも楽しめる作り。これが 310円で観られるのはお得かも知れん。

約一時間後、投影終了。中庭を望める一階のベンチに座り、飲み残しのペットボトルを空けつつ、SL-C860 でメイルチェックなどしてから帰途に就く。

次回の番組入れ替えは十月九日、フォン・ブラウンの物語。

VILLAGE/VANGUARD へ行ってみた

プラネタリウムからの帰り、連れから「面白いから一度覗いてみろ」と言われていた VILLAGE/VANGUARD に立ち寄る。

名前すら聞いたこともなかった店だが、こりゃ確かに面白い。会社概要の事業内容には書籍・SPICE(雑貨類)・ニューメディア(CD・ビデオ類)販売とあり、それは間違っていない。しかし、そのジャンルというか趣味が思いっきり偏っている。形状、材質ともいにしえのコークボトルそっくりなグラスがあるかと思えば大小さまざまな車の模型が並び、映画のポスターやパンフレットが飾られている一方でアウトドアの書籍が本棚を埋める。雑然としてつかみ所のない品揃えで、眺めているだけで飽きない。この店の情景にちょうど良い形容が思いつかないが、強いていうなら「おもちゃ箱」だろうか。それも「大人の」。

そんなこんなでさして広くない店内を三十分近く見てまわり、その中でもあまりにくだらなくてつい買ってしまったのがスマイリーのボールペン。315円也。
頭でっかちで重心が高く、実用性すこぶる低し。
しかも背中のレバー操作によりパンチを繰り出す。ああくだらねえ。

でもこういうの好き。


八月二十七日

検診付き添い

今日はおふくろの腎内科検診があるので付き添いで病院に行く。

いつもは律儀に大きな市道や県道を通っていくのだが、この経路だとたまに国道を渡る手前で渋滞にはまることがある。その時間を見積もって行き、渋滞にはまらぬとえらく早い時刻に着いてしまう。常々時間の無駄だと思っていたので、今回は地図とにらめっこして少々遠回りでも信号を一つも通らない経路を設定、試しに走ってみた。結果は上々。今まで余裕を取って四十五分と設定していたが、今回の経路なら二十分でもおつりが来る。

今日は診察の前に検査。採血、採尿ともいつも通り滞りなく済んだ。が、予想より早く着いたこともあって、次の栄養指導まで一時間以上間が空いてしまった。家に戻るには短く、病院だけに時間を潰せるような物もない。仕方なく廊下のベンチでひたすらボーっとしている。次回は何か読むものでも持ってこよう。

栄養指導も終わり、検診予約時間となってから待つことさらに一時間。ようやく診察室に呼ばれる。入ると前回と同じ医師。カルテの申し送り項目と今日の検査結果に目を通す。曰く、尿タンパク量は変わらないが血中タンパク量が増加しており、傾向としてはまずまずであるらしい。ただ、五種類の降圧剤でようやくここまで抑えていることも確かであるから、今しばらくはこのままの服薬で様子を見た方が良いだろうとも。もっともな話だ。この医師は実数値を提示して説明してくれるから判りやすくて良い。一ヶ月後にまた検診の予約を入れてもらう。

診察室を後にして栄養指導室を通り掛かると指導の先生が残っていたので、今日と同じく検診予約時刻の前に次回栄養指導の予約も入れてしまう。検診と日を分けてしまうより効率が良いだろう。

一階の会計で支払いを済ませ、病院向かいの薬局で処方箋にある薬を買って帰宅。

次回は来月の二十四日。


八月二十九日

COMITIA へ

COMITIA69 が開催されるビッグサイトへ出かける。台風 16 号の接近により今日はあいにくの雨。

11:00、現地に着くと、西館で開催されているワンフェスの入場を待つ行列がりんかい線国際展示場駅近くまで伸びていてびっくり。そちらは 10:00 開場のはずだが。立体造形の人気が上がっているということか。

エントランスホールから東館へ向かうと連絡橋の手前でまたもや行列。今度は COMIC CITY。その横を通って東1ホールにたどり着くと今度はティアマガジン購入行列が。仕方なく通路沿いのベンチに座ってしばし休憩。十分ほどでほぼ行列が無くなったのを見計らい、ティアマガジンを購入して COMITIA 会場へ入場。

まずは teardrop へ向かい、NABEさんとレオーノフ教授から依頼の『Orbital pretty』シリーズ二冊を二組購入。これでとりあえず肩の荷が下りたので、web で参加状況を調べておいた5つのサークルをカタログのサークルカットにマーキングだけして B の島からローラー作戦開始。

COMITIA に慣れてきたとはいえ、やはり始めは会場の雰囲気に飲まれる部分がある。だから一巡目は基本的に見るだけ。よさげなサークルがあったらカタログにチェックを入れておき、雰囲気に慣れた二巡目で購入の是非を決める。プラネタリウムで、暗闇に目が慣れるまでの始めの十五分間は雑談で間を取り、投影される星の解説を行なわないのと似ている?

途中、グッズを売るサークルでお手玉の親玉みたいな布製マウス用パームレストを見つける。指でつついてみるとサクサク音を立てながら自由に形を変える。反発力も復元力もほとんど無い。中に何が入っているのかを訊くと、パウダービーズとの答え。なるほど。家で使っているトラックボールはアメリカ人の手に合わせて作られたのかちょっと大きめなのと、暑い時季は手のひらにかいた汗でベタベタする。これを手前に置くと具合が良さそうだ。手作りで大きさがまちまちだったので小さめのものを選んで一つ購入。二百円也。

BABさん村山さんへの挨拶を挿みつつ、全てまわって会場を出たのが午後二時過ぎ。今回は評価を厳しくしたつもりだったがなんだかんだで買ってしまい鞄が重い。数えると自分の分だけで十九冊。この間の夏コミとあまり変わらん。即売会としては今や COMITIA の方が魅力的に感じているから不思議でもないか。

本当はこのあと別の即売会を覗きに行くするつもりだったのだが、会場を出るのが思いのほか遅くなってしまったので寄り道は中止。昼飯も食わぬまま帰途に就く。

ご本に囲まれてしあわせ。

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
WebSite URI: http://sp48k.t12i.net/