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一言半句
-Diary-

平成十六年 文月 上旬
-2004 July, Early term-


七月二日

市立図書館にて

久しぶりに本が読みたくなったので、夜七時まで開いている市立図書館本館を覗いて一冊借りる。

100ページ少々で図や写真も多いけれど、解説やインタビューでそこそこ読みでがありそうだからリハビリ(?)として良かろう。

「初の ASIMO 完全読本」って言われてみればそうだな。


七月三日

面会@病院

夕方、自転車で入院しているおふくろの面会へ行く。何度か面会に行っている親父いわく「入院期間が延びるかも」という話だが、どうも要領を得ないので直接聞くことにした。

姉も行くとのことで時間を合わせて談話室へ。姪も来ているそうだがスイートポテト目当てに一階の自販機へ行っているとのこと。しばらく待っていると糖尿病の講習を終えたおふくろと姪が戻ってきた。

さっそくおふくろに状況を訊くが、いまいち分からん。というか本人もよく分かっていない様子。なにか書いた紙はないか訊くと、ベッドから病状説明用紙なるものを持ってきたのでそちらに目を通す。

尿タンパクの値が高く、血清アルブミンの値が低いため、ネフローゼ症候群と診断されたようだ。十代の頃に一度それで入院しているから再発したことになるのか。ただ、今のところ糖尿病との主従関係は“ニワトリと卵”らしい。その辺りの原因と詳しい状況を調べるため内視鏡による腎組織のサンプリングをしたいそうで、合併症の危険も考慮してさらに十日間の入院が必要とのこと。

それ自体は大いに結構。しかし、どうもベッドの空き状況が未だ不確定らしい。このまま継続入院すれば一番面倒がないものの、空きがない場合は一度退院してから空きを待って再び検査入院になるとのこと。ええと、当初の退院予定日は来週水曜の七日なのだが。四日後のベッドの空き状況が分からないって、スケジューリングがパンクしてないか。

月曜か火曜には分かるとの話なので確定しだい連絡してもらうことにして、売店へ行くという姉たちに病状説明用紙をコピーしてきてもらう。達筆すぎて一部読めない字があるから後で調べたほうがよかろう。病気は状況を理解出来ないままビクビクしてるのが一番たちが悪い。

談話室に来てから一時間、職場の集まりがあるという姉にあわせて帰ることに。一階の面会入口までおふくろに見送られ、三人、自転車に乗って帰途につく。

明日は図書館で腎症関連の調べものでもしてくるか。


七月四日

秋葉原で買い物

思うところあって無線 LAN の導入決定。web で調べて目星を付け、昼食のあと自転車で秋葉原へ出発。

若干の向かい風ではあるものの強くはなく、走りやすい。しかし、やけに陽気が良いものだからのぼせ気味。注意が散漫になり事故りやすくなってはいけないので、今日は新葛飾橋と四ツ木橋の二か所で休憩を入れる。

二時半頃に秋葉原到着。いくつかめぼしい店を見てまわり、以下のものを購入。

前者は IEEE802.11b, IEEE802.11g 対応のアクセスポイント。そこそこの値段で十分な機能、他社の同等製品と比べて悪い話をあまり聞かない、ちょうどソフマップの週末特価で通常より 2000円引き、というのが選定理由。コストパフォーマンスを考えると無線 LAN 機能内蔵ルータのほうが安いのだが、現在使っているルータで特に問題が無いのと機能一体型でどちらかの機能が故障すると一蓮托生で使えなくなるため、ルータとアクセスポイントを分けることにした。後者は CF カードタイプ IEEE802.11g 無線 LAN アダプタ。SL-C860 で無線 LAN に接続するため購入。でもこれ、なにげに MI-E21 でも使えたりする。

そのあとぼちぼちとこまかい買い物をこなし、四時半頃に秋葉原を脱出。追い風で昼より気温も下がりとても走りやすい。

途中、四ツ木橋を渡りきったあとの信号で停車していると、後ろからお買い物自転車に乗って追いついて来たおじさんが横に止まり「最高何キロでてる?」と話しかけてきた。意図がわからなかったが、とりあえず最高時速モードに切り替えたメータを指さして「45.5キロです」と答える。するとさらに「今までの最高は?」と訊くので「53キロくらい」と答えると、「やっぱり速いなあ。俺のなんて内装3段だから39キロどまりだよ」と乗っているお買い物自転車のハンドル中央を指さす。見るとそこには俺のより立派なメータが取り付けてあった。そう言う意図か、納得。いちおう「その自転車でなら十分速いですよ」と誉めてから、「でも危ないから気を付けて下さいね」と注意も忘れないでおく。そこで丁度信号が青になったんで挨拶してスタートダッシュ。さよなら、おじさん。またそのうちこの辺りで会いそうな気もするが。

新葛飾橋で休憩をはさみ、六時すぎ自宅に到着。

道中、都合 1.4L 飲んだのに脱水気味。えらい発汗量だ。


七月五日

無線 LAN 環境

昨日買ってきたアクセスポイントとアダプタで無線 LAN 環境を作る。

とりあえず両方の説明書に目を通し、ついでに SL-C860 の説明書も読んでから、まずはアクセスポイントに手を付ける。イーサケーブルと電源を繋ぎ、付属 CD-ROM から設定ユーティリティを起動。ウィザードにしたがって IP アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、ESS-ID、チャネル、AP 名、WEP の種類とキーまでを設定して終了。そのあとブラウザからアクセスポイントの IP アドレスをたたいて設定画面を呼び出し、細かい部分の設定を修正。ここで一段落。

次に、アダプタを SL-C860 の CF スロットに差し込み、セットアップウィザードにしたがって ESS-ID、WEP の種類とキー、IP アドレス、DNS を設定。「接続」のボタンを押すとタスクバーのアイコンが変わって難なく接続。なんかつまらない。

ともあれ無事接続が出来るようになったのでアクセスポイントの設置位置を探すが、珍しい横置き型。あいにくとあつらい向きな場所がない。しばし考え、付属のウォールマウントプレートを使ってコンセント直上の梁に取付けることに決定。木ねじ二本を 84mm の間隔で水平に梁へ軽くねじ込み、プレートを差し込んでから本締め。そこにゴム足を外したアクセスポイント本体を取付け、安定を確認してから梁づたいにイーサケーブル、柱づたいに電源ケーブルを延ばして接続。PC から ping を打って確認。二本ある外部ロッドアンテナは指向性を考えて、一方を二階用として縦向き、もう一方を一階用として横向きにする。

試しに接続したままの SL-C860 を持って家の中を移動しつつ、接続状況の画面で電波強度とクオリティを見る。自室から一番遠い一階の風呂場では各々 60〜70%, 50〜60% と落ちるが、その他の場所では 90〜100% とすこぶる良好。まあ、ちと強すぎる気もするな。

導入は簡単に済んだが、問題は運用。WEP 128bit なんてその気になったらすぐに解析されてしまうそうだから呑気にしてられない。いちおう ESS-ID ブロードキャストの無効や MAC アドレスフィルタリング、syslogd でログ取りくらいはしているけれど気休めでしかないだろうし。片田舎の住宅街だから sniffer 持った人間がそうウロウロしてるわけではないにしても、週一くらいでキーを変えるのが無難か。

SL-C860 で WPA が使えればいくぶん安心出来るんだけど。


七月六日

入院延期確定

夕方、冷蔵庫に保管してある点眼剤を持ってきて欲しいとおふくろから連絡があったので、自転車で病院へ。

病室で声を掛け、談話室で適当な椅子に座り、頼まれた点眼剤一式を渡してから経過を聞く。さしあたり、明日までの教育入院から引き続き検査入院となったそうな。一旦退院してベッドが空いたらまた検査入院、などという面倒をせずに済んだのは良かった。それと左心室の弁の動きがいささか芳しくなく、不整脈が見られるらしい。とはいえ今のところさしたる問題はなく、今後の定期検査で様子を見ていくとのこと。さすがに歳相応のガタは来ているようだ。まあ、こうして洗いざらい悪いところを見つけてしまった方が安心できる。

ひととおり経過を聞いたあとは、家の方はぼちぼちやれていること、姉と一緒に姪や甥が来ていること(孫の顔を見るのも良い薬だろう)など他愛のない話を少々。晩飯のこともあるので早めに帰宅。

とりあえず、退院は今月中旬〜下旬ってところか。


七月七日

HDD レイアウト移動

このあいだ身内がノート PC の HDD を景気よくクラッシュさせたこともあって、昨日一日、 HDD 温度のモニタをさせてみた。結果、最高 45℃。ちと熱すぎると言うことで昨晩のうちに HDD をケース内でも空気の流れがあるところに移し、5inch ベイを一つ空けて通気口にして、今日一日またモニタしてみた。結果、最高 43℃。今日は昨日よりさらに暑かったことを考えると、 4〜5℃程度の効果ってところか。あまり作業が報われてないな。もっとも、 30℃を超える室内で稼働させることがそもそもよろしくないのだが。

ただ何故だか、降下気味だった電源の 5V, 3.3V の値が各々 4.91〜4.89V、3.26〜3.24V とちょっと持ち直した。取り回し優先で繋げていた電源配線を機器別に繋ぎ換えたから、それが関係してるのかもしれん。

HDD クーラーの取付けも考えた方が良いかのう。


七月九日

骨折

つまづいて痛めた右足の腫れが退かないと病院に行った親父が、ギブスを付けて帰ってきた。骨折らしい。

ギプス自体は十日ほどで外せるようだが骨がきちんと繋がるのはひと月くらいかかる、とは医者の談。昔のように重くて扱いの面倒な石膏ではなく、軽くて扱いの楽な特殊樹脂をギプスに使うようになったおかげで便利になったとか。俺自身は骨折したことがないからそのあたりよく分からん。まあ便利になったのは良いことだろう。

しかし、おふくろの件といい、こういう事は重なるものなのか。


七月十日

散髪

連日の猛暑もあってか髪が鬱陶しくなってきた。それに前回の散髪から二ヶ月弱経っている。というわけで行きつけの床屋へ。

中に入ると順番待ちの客は二人。時間を潰すべくテーブルに置かれた新聞を読んだり雑誌を読んだり。そのうちメイルチェックをしようとウェストポシェットに入れた SL-C860 を取り出すと、無線 LAN カードを差したまま。そういえば無線 LAN 普及の割にはセキュリティ設定がされてないことが多いと聞く。まさかと思いつつ、ESS-ID を指定しない any モードで接続を試みる。さくっと接続完了。おいおい。しかも電波強度、クオリティとも十分な値。アクセスポイントはかなり近いはず。

自分の番になり、おばさんのカットの後、洗髪で若旦那に交代したので訊いてみた。

「無線 LAN 使ってます?」
「ええ、一台使ってます」
「今も電源入ってます?」
「入れてあるはずですよ」
「WEP とか暗号化の設定はしてます?」
「いやあ、そういうのよく分からなくって」
「今試しましたけど、よそからネットワークに繋がりますよ」
「ええっ!?」

とりあえず現状では危険なので設定するよう話しておいたが、どうやら一般の人はあまりセキュリティ意識を持っていないらしい。そういうことならメーカもデフォルトで WEP くらいは有効にしておいてくれ、って気はする。設定はそう難しくないと思うんだがな。

そのあとはシャンプーとリンスを頭皮の性質別に使い分けるようにした話とか聞きつつ、調髪終了。今日使ったシャンプーとリンスのサンプルをもらい、夕立の止んだ空の下を自転車で帰る。

調髪料 4000円也

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
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