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一言半句
-Diary-

平成二十二年 弥生
-March, 2010 -


三月一日

病状経過ミーティング

午後、親父とともに病院へ。病室で待機していると会議室へ通され、院長、看護士、療法士が同席してミーディング開始。

まずこれまでの経過を確認。脳血管関連はさしあたり良好。一方リハビリの方は筋力こそ向上してきたものの、感覚、特に左脚の位置や向きを把握する能力の回復が思わしくない模様。またあいかわらず不注意や油断が多く、段差などでつまづく可能性が高い。現状、自宅内ではバリアフリー化と歩行器による移動、屋外では車いすでの移動となる。加えて軽度の病態失認が認められるのでたえず誰かがついていることが望ましいとのこと。なかなか厳しいお言葉。とはいえ発症からまだ二ヶ月、ここでの訓練開始から一ヶ月であるから、訓練次第では回復の余地がないわけではない。

今後は二ヶ月の入院を目処に経過を観察。折りを見てまたミーディングを開き退院後の方針を決めることに。希望としては自宅療養で透析も以前のクリニックへ通院するのが適当かと思っているが、決めうちはしない方が良いだろう。透析設備があるこの病院でデイケアサービスを適宜利用するなど、いくつか選択肢を考えておく。

ミーティング終了後、オーダしてある靴のサイズ確認などして病室に戻る。入浴から戻ったおふくろの洗濯物を回収して帰宅。

人的対応も考えんといかんね。


三月十三日

内シャント状況説明

午後、おふくろの病院へ。

院長から内シャントの話。最近、血流量が減少しており透析が充分に行なえなくなる恐れがあるとのこと。さいわい近くに内シャント処置に関して実績のある病院があり、来週月曜に診察予約も取ってあるという。透析は文字通り命綱。了承して話は終わり。

そのあとおふくろを透析室へ連れて行き、担当の S 氏から詳しい話を聞く。どうも吻合部近くが狭窄しているようなのでバルーンによる拡張か狭窄していない部分を再吻合するかになりそう。診断結果次第。


三月十五日

内シャント診察

朝、親父とともにおふくろを迎えに病院へ。ナースステーションで先方に渡す紹介状などの書類と昼食時の薬を受け取り、おふくろを車に乗せて隣の市の T 病院まで。総合窓口で書類を渡し、初診の問診票を書いて提出。診察券を発行してもらい、診察室へ案内される。

担当の U 先生曰く、やはり吻合部近くで狭窄している模様。再吻合も可能だがひとつの内シャントで三〜四回しかできず、今後狭窄が頻発すると厳しい。造影剤で狭窄部を特定し、挿入したバルーンで拡張する PTA をまず行なってみるのが良いだろうとのことなので、お願いする。各種アレルギーの有無を確認後、処置の予約。実績のある病院だけに先約が来週水曜午前までびっしり。その日の午後遅くに入れてもらう。

院内の薬局で処置当日に飲む抗生剤と鎮痛剤を受け取り、病院をあとに。途中昼食を摂りながらおふくろを病院まで送って本日のミッション完了。


三月十八日

リハビリ見学 @2010-3-18

午後、リハビリの様子を見学しに病院へ。今日は言語療法と作業療法。

言語療法見学

担当の K さんが病室へ迎えに来て、二階の言語療法室まで歩行器で歩行訓練。最近は言語療法自体の時間は少なく、一回二十分ほどらしい。今日も先月見学したときの課題をひとつ行なっておしまい。手際は良くなっているが視野が狭く数が多いと戸惑うようだ。

あとは雑談がてら情報交換で終了。

作業療法見学

そのまま同じ階の作業療法室へ。担当の J さんが別件で席を外しているので代わりの療法士さんに課題を出してもらう。台の上へ図の並びの通りに紅白の棒を立てていく課題。手際は良い感じだが数が多いところはやはり苦手。

そうこうするうちに J さんが来て曰く「最近、透析日に連続で訓練を行なうと気分が悪くなるようなので三十分ほど時間を空けましょう」とのこと。本人は大丈夫というがまるであてにならないので一旦病室へ戻る。

三十分後に訓練再開。マットで横になりながらマッサージのあと両手を組んでの手伸ばし。それと腰上げ。次に手すりのあるカウンターへ移動。左に置かれた輪を少し離れた右のポールへ入れる作業。右への重心移動をスムーズにする訓練だそうだ。最後にテーブルで前回も見た棒の抜き差し作業。手際はまずまず。

とある件で説教した後、J さんから状況を聞く。とりあえず直進歩行は OK だが方向転換や着座でまだ課題ありだそうだ。さもあろう。


三月二十日

リハビリ見学 @2010-3-20

午後、リハビリ見学のため病院へ。今日は理学療法。

理学療法見学

リハビリ時間割を参考に余裕を見て二十分前に到着すると、玄関ロビーで理学療法室へ向かうおふくろと担当の S さんに出くわす。訓練時間を長くしてくれるのはありがたいことだが聞いてないよ。あぶないあぶない。

まずはマットで左足、膝のマッサージ。変形膝関節症の兆候なのか痛むそうだ。

次に座った状態で膝上げのあと、立ち座りの訓練。左足つま先が突っ張った状態のままで踏ん張りが利かず、前への重心移動が苦手。踏ん張りの利く右脚を前に出して試させるがやはり怖いようだ。次の階段器具でもつま先立ちの訓練を行なう。

途中、作業療法士の J さんが顔を見せ、自宅の動線上にある段差やドアの幅などの調査依頼書を渡してくれた。愛用の巻き尺とデジカメが火を噴くぜ。

最後は鏡に向かって自分の歩行フォームを見ながらの歩行訓練。鏡を見ることで姿勢が良くなることもあり、直線はかなり良い。方向転換で足がもつれる。あいだに外反母趾のひどい左足に合う靴を履かせて試すも少々幅が足りず。5E くらいがよさそうだ。

病室までは歩行器で戻る。他の療法士さんにも頼んで歩かせる機会を増やしているそうだ。歩行は運動の基本。


三月二十四日

PTA 処置

午後、T 病院で PTA 処置を受けさせるためにおふくろの病院へ。抗生剤を飲ませてから車に乗せて出発。以下、時系列で覚え書き。

  1. 14:15 T 病院着。前回の診察と合わせて支払い。
  2. 14:55 手術室のある二階へ案内される。廊下でしばし待つ。
  3. 15:20 手術室へ。俺は廊下で待機。
  4. 16:10 処置終了。一階ロビーで待機。
  5. 16:30 担当看護師さんが術後のシャントを確認。腫れが大きく血流音が聞き取りづらい箇所有り。
  6. 16:40 入院先への書類を受け取り、病院を出る

帰りにそば屋で夕食を摂ってからおふくろを病院へ送って本日は終了。


三月二十九日

内シャント経過説明

午後、PTA 処置の経過説明を聞きにおふくろの病院へ。説明に際しておふくろも同席。

とりあえず PTA 処置により血流量は改善。ただ完治したわけではなく、今後また同様の状況になることも考慮に入れる必要あり。それと最近トイレで転倒が一件。便座から車いすに移る段階で失敗した模様。やはり方向転換が課題か。しばらく車いすへの移動は同伴で行なってくれるそうだ。

それと、現在病院で使っている血糖値検査器が自宅で使っていた物より痛みが少なく出血もすぐ止まるそうなので、退院後も使えるよう入手手配をお願いした。

このあとまたおふくろを連れて透析室へ行き、S 氏に詳しい話を聞く。狭窄部は二箇所あったようで吻合部近くはかなり拡張できたが上腕寄りの方がいまいちの模様。とはいえ血流量は処置前より 50ml/min 増えて当面の透析には問題ないとのこと。今後は経過に注意してくれるそうなのでひと安心。

往路、急に雪が降ってきてまいった。なんて日だ。

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
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