著作権表記について書き留めておく。素人の聞きかじりなので内容の正確さは保証しない。
普段、書籍やソフトウェアパッケージなどでなにげなく見かける代物だが、きちんとした決まりがある。万国著作権条約第三条によると、以下の三点を表示することで効力を発する。
たとえばこの文書に著作権表記をつけるとしたら "©2006 SP48K" となる。なお慣例として、技術的、媒体的にコピーライトマークを表示させるのが難しい場合は「(C)」(丸括弧に C)と書いても良いようだ。
これだけでは素っ気ないと思ってか、前後に "Copyright", "All Rights Reserved." などが付いている表記も多く見かける。誰が始めたかまでは知らないが、先の必要項目を満たしていればそれらも有効。
この表記が無いと何が困るかというと、万国著作権条約に加盟し、かつ方式主義(平たく言うと公的な著作物登録手続き無しには著作権が認められない制度)の国では著作権が無効になってしまうこと。自動的に著作権が発生する無方式主義の日本やベルヌ条約加盟国では無用な代物ではあるものの、海外での海賊版販売に対処する場合を考慮するならば、少なくとも商業的著作物にはきちんと著作権表記しておくべきものと思われる。
では、商業的著作物などを制作しない一般の人々には関係ないかといえば、案外そうでもない。今や誰もが気軽に公開出来る「ホームページ」や blog は、インターネットを通じて「万国著作権条約に加盟しかつ方式主義」な国でも閲覧することができる。もし「ホームページ」や blog に著作権表記がされていないと、その国で別サイトや別媒体として内容全体やその一部が無断で複製されても、こちらからの文句が聞き入れられないか、聞き入れられるのが難しくなる可能性がある。「WWW 万歳」と無邪気に言ってもいられない。このサイトのように複製されるほどの価値がなく、仮にされても構わないような物ばかりならばともかく、文書や画像、楽曲といった自作の著作物を自身のものとして主張し、著作権の保護を受けたいのならば、著作権表記をしておくに越したことはない。
とはいえ、画像のように表記が憚られたり、今さら個々に表記を付加するには数が多すぎるといった場合もある。難しいところだが、書籍の著作権表記が奥付にあることを鑑みれば、代表としてサイトの玄関となるコンテンツ(俗に言う「ホーム」「トップページ」「ウェルカムページ」)に表記することでとりあえずの用は為すのではなかろうか。著作物自体に表記が無くとも、そのサイトのオリジナルコンテンツであると判断出来る状況であれば著作権表記の効力が及ぶだろう。その場合、"©1999-2006 SP48K" というようにサイト公開時から最後に更新した年までを発行年として表記しておくといい。
役割を考慮してうちでは address 要素に突っ込んである。一応。
H-2A 8 号機に搭載された陸域観測技術衛星 ALOS は無事打ち上げられた様子。
昨日までにいくつかのトラブルで延期されたこととあわせ、なにぶん約四トンもの巨漢衛星でかつ太陽同期準回帰軌道なものだから、ロングノズルと SSB までおごってもローンチウィンドウが 10 分しかないシビアな打ち上げだったもので少々心配していたのだが、RCC レポートによれば打ち上げ準備から衛星分離までシーケンスは至極順調だったようだ。
太陽電池パネルの展開と太陽追尾も上手くいっており、定常運用までのチェックシーケンスはまだまだあれどまずはひといきと言うところ。先代の「みどり」シリーズが短命に終わってしまったのは残念だったけれど、今回は「だいち」と名前を一新したのだから長生きして欲しい。
S-310-36 号機実験も成功裏に終わり、ALOS 打ち上げも成功。この調子で来月に控える H-2A 9 号機での MTSAT-2 と M-V 8 号機での ASTRO-F の打ち上げも上手く行くといいな。
そういや「はやぶさ」はどうしてるだろうか‥‥。
月に一度の腎内科検診に付き添いで病院へ。診察予約がいつもより一時間早い 10:30〜11:00 なこともあって、十一時過ぎには診察室に呼ばれる。
O 先生によると、今日の検査結果ではクレアチニン 1.4、アルブミン 3.1 。24 時間尿中タンパク量の概算は 8.5g。悪くはなっていないが良くもなっていない。ちなみに前回検査時のシクロスポリン血中濃度は 470ng/ml。
あれこれ薬を替えて変化がないとちょっと滅入る。こうなると免疫調整剤であるネオーラル+アザルフィジンでの効果を疑うところだが、即効性のある用法でもないので、処方の変更は次回あるいは次々回の結果まで待つことに。
一方、体重が一ヶ月で 3.5kgm 増加し、冷え込む日などは最高血圧が 150mmHg を超えて脚のむくみも酷くなる状況から、体内水分量が増えている事がうかがえる。あまり増やしたくはないものの、状況が状況だけに仕方なく利尿剤のラシックスを二倍に増量。体重の減少具合により服用量の加減をしながら体重を元に戻すことを目指す。
O 先生との応対中、電話などで何度か割り込みが入る。あの患者の手術はどうするとかそっちのチーム態勢はどうなっとるんじゃ、とかそんな会話。あいかわらず大変らしい。そちらが終わると「話を中断してすみません」と謝ってくれるが、「そりゃ仕方ないよね」と思う。
お礼を言って診察室を後にし、一階の会計で支払い。今日出された処方箋で近くの薬局で薬を購入して帰宅。
次回は三月三日。ひな祭り。
いくつか用事があったので自転車で都内へ出掛ける。
朝八時起床。食事、荷造りなどの準備を済ませ、朝十時前に出発。ここ数日の中でも気温が高く、風も穏やかな自転車日和。国道六号線、言問橋、江戸通り、昭和通りを経由して予定より早い十二時前に銀座到着。走行距離は約 30km。
時間潰しを兼ねて、まずは EXCELSIOR CAFFE 京橋中央通り店で昼食兼休憩。メニューとにらめっこした結果、サルティンボッカ「4種のチーズと4種のキノコ」とホットティー(ダージリン)を注文。ホットティーはティーバッグにしては大きめのリーフが入っており、要長時間浸出。 CTC のように細かくないのはダージリンだからか? 一方、サルティンボッカはナポリ風ピッツァ生地に弾力が無くてあまり美味いと感じない。以前食べたバゲットタイプの方が好み。
休日で空いている店の中、メイルチェックやらでしばし一服したあと十二時半過ぎに店を出る。
今日の第一目的は池下章裕 リアル・スペース・アート展。会場である柴田悦子画廊が交差点角のビルという好立地ながらなかなか見つけられず、しばし迷った末にようやくたどり着く。12:45 頃、二階の画廊へ。
ドアを開け、中に入ると画廊オーナの柴田さんから簡単な解説冊子を手渡していただく。その冊子をめくりつつ端から展示を観始める。が、俺以外に客らしい人が見あたらない。MYCOM PC WEBでも記事にされていたからてっきり沢山お客が来ているかと思ったのだが。少々居心地が悪いものの、ゆっくり観られるのでよいことでもある。
作品はどれも緻密かつリアリティが高い。専門家達が「本物よりホンモノっぽい」云々と言うだけある。池下章裕氏のサイトでも作品は見られるが、こうして大伸ばしした物を観ないとその精巧さは分からない。
途中、展示を見ながら「気に入った一枚でも買って帰ろうか」と考えが浮かんだものの、自転車でこんなデリケートな物を無事持ち帰る自信がなく、断念。部屋に一枚飾ってあればさぞ気分も違うだろうに。部屋全体の雰囲気はともかくとして。
池下氏ご本人がおられたので、せっかくだしと制作環境や作品で気になった点などあれこれ訊いてみたところ、とても気さくな方で、質問の回答だけでなく裏話などもあれこれ聞かせてもらえた。あとから入ってきたお客とも話を交えながら、結局展示作品ひと通りを池下氏と話ながら観てしまう。
観終えたことだしおいとましようかと思ったタイミングで「お茶入れてあるのでどうぞ」と柴田さんから言われ、中央の応接セットへ。お茶を頂きながらここでも池下氏や他のお客も交えいろいろ雑談。話は絵のことにとどまらず、日本内外の宇宙開発やらなにやらまでおよびもはや根掘り葉掘りという状況。話を聞くと池下氏はそうとう宇宙が好きな様子。もっともそうでなければこんな作品は描けないと思うが。
ふと PHS の画面を見ると午後三時前。画廊に入りながら絵も買わずに図々しくも都合二時間居たことに。慌てておいとましようとすると、柴田さんからの「記念写真を」の声に一同ならんで記念写真。ついでに自分のデジカメでも撮ってもらった。図々しさ極まれり。入場時タイミングを逸していた署名と、なぜか売られていた CD 『Lullaby of Muses』(甲斐 恵美子/Lyra Records)の購入を済ませ、おいとまする。
細かい道を縫って、東京駅前の JAXA i へ。どんなところか一度見てみたかったのだが、思いのほか狭い。画廊で池下氏から聞いた通りだった。展示内容は主に「はやぶさ」と「だいち」。奥には LE-5 の実物が置かれていてそれなりの迫力はある。日本科学未来館に飾られている LE-7A にはかなわんが。それと、宇宙服のヘルメットから顔を出し、観光地の書き割りよろしく記念写真を撮れるコーナ有り。
カウンタで JAXA 機関誌『JAXA’s』などの冊子を物色していると、スタッフの女性から「チャレンジしてみませんか?」と「JAXA i クイズラリー」と見出しが刷られた A4 の紙を渡される。三択問題が十問。おそらく展示を見ながら回答してもらうつもりの代物なのだろう。しかしいかんせん出題内容がヌルすぎる。その場に立ったまま一分足らずで回答し終えてスタッフに返す。「全問正解。すごいですねー」と景品のレインボーホログラムシールとボールペンをくれたがきっと「いやな客」と思われただろう。
書籍コーナには宇宙に関するさまざまな書籍が置かれていたが、あさりよしとお氏の『なつのロケット』があって笑った。これで『まんがサイエンス』第二巻もあれば言うことないのだが。
売店コーナには JAXA ロゴの入った帽子が二千円で売られていて少々食指が動いたものの、色が微妙なのと後ろがメッシュでないため購入は取りやめ。むしろショーケースに飾られていた JAXA スタッフ用の帽子が欲しかった。
あまり見る物もなかったので三十分足らずで出る。
昭和通りを北上して秋葉原へ移動。適当なところに自転車を止めて買い物。
といっても千石電商でいくつかの部品を買ったくらいで、あとは見てまわるだけ。歩行者天国となった中央大通りではピンク色のメイド服を着た女の子がカメラに囲まれてるは、秋葉原駅電気街口近くでは新たにビルが建てられている最中だは、あいかわらずカオスな街。この街はどこへ向かっているのだろう。
午後五時半、秋葉原を出発して一路自宅へ。いつもの経路なので特記する事項はないが、陽が落ちるとさすがに冷え込む。途中コンビニでコーンポタージュのミニ缶を飲んで休憩中の暖をとる。ゆっくり走って午後八時前に帰宅。
疲れたけどそれにおつりが来るくらい楽しかった