「「はやぶさ」、イトカワに到着!」ってことで「今日の「はやぶさ」」にあるミッション達成度の表によれば 200 点か。素晴らしい。
相対静止状態からの観測は観測機器や通信に異常が起こらない限り大丈夫だろうから、あとの大きな山はタッチダウンでの「ミネルバ」投下とサンプル採取、帰還行程、サンプルカプセルの回収くらい。楽しみだねえ。
旧 ISAS の低予算から考えるに、全て成功したらまさに偉業だな。
午前、おふくろの腎内科検診に付き添って病院へ。いつもどおり検査のあと待合室で延々待ち続けて午後一時すぎに診察室へ。
検査の結果はアルブミン 3.3mg/dl にクレアチニン 1.7mg/dl と微増。利尿剤が効きすぎて水分不足で腎機能落ちてるんじゃなかろうか、ってことで朝昼一錠ずつ飲んでいるラシックスを今回の処方で朝のみとしてみる。それと肝機能関連の数値がいまだ少々高め。シクロスポリンの血中濃度は 632ng/ml とそこそこの数値であったからネオーラルの副作用では無さそうだ。制酸剤のガスター D が悪さをすることもあるそうなので代替薬のパリエットに切り替えてみる。体内水分量変化を見るため体重の記録は継続することに。
腎機能と肝機能いずれも微妙な変化で今すぐどうこうと言うほどではないがそれだけに思い切った手も打ちづらいのが難しい。血糖コントロールが良好なのが救いだ。
診察を終え、会計も済ませて外の薬局で処方された薬を購入。ほか弁屋で遅い昼食を買いつつ帰宅。
次回は来月二十一日
午後、自室で本を読んでいたらおふくろが呼びに来た。なにごとかと一階に下りてみると居間の隅に柴犬が一頭、ちょこんと座ってる。柴犬は昔飼っていただけに、大人しげな顔つきと華奢な体からすぐに女の子と分かった。しかしなんでこんなところに。
来ていた姉曰く、旦那(つまり俺の義兄)が仕事のつてでもらってきたらしい。なんでも老夫婦に飼われていたのだが、おじいさんの方が亡くなってからきちんと世話が出来なくなったため動物病院に預けられていたものだという。
ちなみに名前は「ナナ」。血統証には「赤市姫」とあるそうだが、呼びづらいとのことで姪が最近映画化もされた少女漫画からつけた安直振り。そして歳は満一歳と立派な成犬。
それにしても全く吠えない。鼻を鳴らすことすらしない。それとやけに怯えている節があり、ちょっと身体を撫でるだけでもはじめビクリとする。姉の家に来た初日など先輩犬のジョンが居たとは言え、ずっとぶるぶると震えていたそうだ。たしか柴犬のメスは穏やかかつ友好的な性格で、初対面の人間にも比較的慣れやすいはず。こんな子は初めてだ。どうも臆病の範疇を超えている。
これはあくまで推測だが、飼っていたおじいさんというのが相当厳しくしつけていたのではなかろうか。必要以上に厳しくしたものだから、人間に対する恐れまでも植え付けられてしまったのだと考えればこの怯えも不思議ではない。またそれを見ていたおばあさんが「あそこまでしないといけないのか」と思い、手に負えないと考えれば手放しもするだろう。だとすれば、かわいそうな子である。
しかしどーすんだ、これ。もらってきた当人の旦那は夜遅く帰宅しても玄関で尻尾振って出迎えてくれるのに気をよくしているそうだが、日常の世話の大半は姉がするはめになっている。二頭目とはいえ片や体格も性格も違うミニチュアダックスフント。飼い始めて日も浅いのにやれ散歩の時間が違う、食べ物の好みが違うと大わらわだというし。先が思いやられる。
ただ面白いことに、姪は小型犬のジョンが好きだというのに対して、甥はナナの方が好きだという。男と女では犬を見る目が違うのかも知れん。俺としては、無理な交配を繰り返してきた外国犬よりも自然で精悍な風貌の日本犬、ことに柴犬や甲斐犬、紀州犬といった小〜中型犬が好みなのだが、ひとたび飼えばどんな犬も可愛く思うだろう。まあ節操なしと言えばそれまでだが。
ともあれ、これだけ大人しければご近所に迷惑を掛けることは無さそうだし、柴犬は日本犬だけに気候への順応が高く、丈夫で犬種特有の疾患も無いから慣れれば手はかかるまい。正月の頃には恐怖心も和らいでいるだろうからモフらせてもらうか。
ホントはうちで飼ってあげられればいいんだけどね。