金曜日の晩、日付の変わるころ急に腹が痛み始め、以後三十分と空けずトイレとの往復を繰り返すほど盛大に腹が下り続ける。原因は不明。なにか食べ物に中ったのやも知れないし、ここしばらく芳しくなかった腹具合の延長上かも知れない。
この程度の事は初めてではないのだが、今回は夜中に始まったものだから睡魔とのジレンマに陥る。腹を下すと水分とともに体力も消耗するからなおさら眠くなって参った。
まあ一日半経って食卓で食事にありつけるようにはなったものの、それまでの己が生命線は急遽買い込んでもらったポカリスウェットと携行食として持っていたブロックタイプのカロリーメイトのみ。普段好んで口にするものではないがこういうとき頼りになる。
大塚製薬様々。
昨日から母方の祖母が泊まりがけで遊びに来ていた。前回は昨年末だった覚えがあるから半年ぶりとなる。
数年前までは一、二ヶ月間隔で来ていた。しかし自宅の階段から落ちて肩を骨折し入院して以来、体を動かすのがつらくなったのかめっきり来る頻度が下がった。それにともなってか以前より腰が曲がり、年の割に黒々していた髪も白髪が目立つようになり、うちに来ていてもソファーで横になって寝ている時間が長くなった。
考えてみれば八十も半ばを過ぎているのだから年相応とも言えるのだけれど、そんな姿をみるにどうにも一挙に老け込んだようでなんともいえない気分になる。
「孝行のしたい時分に親はなし」と云うが、買ってきたうおのめの貼り薬を貼ってあげたり、他愛のない昔話や日常の愚痴を聞いてあげる程度の俺は、祖母に孝行できている自信がない。
とはいえなにができる訳でもないのだけれど。
先日、腹を下した時に服用した正露丸について、ウェブで検索してみた。
するとまず目に付いたのが、主成分であるクレオソートについての安全性問題。TV 番組で取り上げられたのがきっかけらしく、結局のところ樹木を原料とした日本薬局方クレオソートとコールタールを原料とする工業用クレオソートを混同しての誤報道というまぬけなオチのようだ。
ただ、大幸薬品のクレオソートに関する説明によると薬理は「防腐・殺菌作用、局所麻酔作用、他」
とあり、正露丸の製品情報全体を読んでも止寫、痛み止めが基本で、あくまで応急処置薬と考えるのが妥当だろう。数日に渡っての服用は控えた方が良さそうだ。