[an error occurred while processing this directive]

一言半句
-Diary-

平成十七年 卯月 上旬
-2005 April, Early term-


四月二日

HDD 換装騒動

午後二時、先週のプリンタ買い換えの際に気づいた瀕死状態の HDD を交換すべく姉の家へ。着いて早々、犬のジョンにオシッコを引っ掛けられるほどの熱烈な歓迎を受ける。この子は子犬の頃から興奮し過ぎると訳分からなくなるな。

リビングを跳ねまわるジョンを適当にあしらいつつ、PC の筐体を開けてセカンダリマスタに接続している CD-ROM ドライブからフラットケーブルを外し、持ってきた交換用 HDD へ接続。GHOST 2002 の FD をドライブに入れて電源投入。

はじめ DISK To DISK での複製を実行。これが最も手間が掛からない。しかし終了後、複製先の HDD で起動を試みると Read error 。はて。次に Partition To Partition での複製。すると「MFT が壊れてる。chkdsk を実行しろ」との警告が。これが原因か? 念のため同じように複製先の HDD で起動を試みるとやはり Read error。言われるとおり chkdsk を走らせようかとも思ったがこれで半死半生の HDD に止めを刺したら洒落にならん。或いは複製先である交換用 HDD 自体もおかしい可能性がある。

しばし考えて、昨年の再セットアップ直後に別パーティションへ保存しておいたパーティションイメージファイルを思い出した。これを交換用 HDD へリストアしてみて、起動するなら複製元が NG、起動しないなら交換側が NG 。リストアして起動を試みるとあっさり起動。やはり複製元がヤバイ。これの流用はあきらめて、複製元が生きているうちに必要なデータをサルベージして昨年のシステムにリストアすることにした。手間は掛かるがこの方が安全だ。

ちょうど姪が帰ってきたので甥と併せてバックアップして欲しいデータを訊く。姪は Outlook Express 6 のデータ一式とブックマーク。甥は特になし。複製元をプライマリマスタ、交換側をプライマリスレーブに接続して起動。Outlook Express は使ったことがなく、ヘルプを読んでもバックアップ方法がいまいち分からなかったので、Windows.FAQ にある OE5、OE6 のバックアップ&リストア手順を参考にアドレス帳とメッセージをバックアップ。各ユーザの Favorites フォルダと合わせて交換側のデータパーディションに保存。

さあこれでデータをリストアすればおしまいだ、と思いながら交換用 HDD をプライマリマスタに繋いで電源を投入、Administrator でログオンしようとすると「仮想メモリが限界です。システムにページングファイルがないか、ページングファイルが小さすぎます。」とのエラーダイアログが出てログオン画面に戻る。何度試してもセーフモードでも同じ。ルートフォルダのアクセス制御リスト (ACL) から Everyone を削除すると起こるそうだがそんなことはしていない。どうなってるんだ。

仕方なく、もう一度複製元 HDD を繋いで GHOST2002 でイメージファイルをリストア。再び交換側 HDD で起動を試みるとあっさりログオン。訳わからんがともかくデータのリストア作業をしてしまう。

この時点で午後八時。ディスクの障害で作業がことごとく失敗したり謎のエラーでやり直したりでえらい時間が掛かったが、さすがに腹が減ってきた。姉と甥、姪を車に乗せて近くのサイゼリアへ。四人で三千二百円也。

戻ってからプリンタ関連のソフトウェアをインストール。前回は一時間くらいかかったはずだが今回は二十分ほどで完了。前回はディスクエラーによるリトライが多かったのだろう。テスト印刷をしたあと、 Norton Internet Security を最小限の手間でインストール。そして WindowsUpdate , LiveUpdate の繰り返し。これがえらく時間かかって閉口。後ろでは世界観を理解できぬまま映画『マトリックス』を観る姉と姪。ジョンはコタツで丸くなる。『マトリックス』の解説をしながらの作業が終わったのは午後十時半過ぎ。

本当はここでパーティションイメージファイルを保存したかったが使える空きのディスクが無かったのであきらめて、明日朝から鎌倉へ遊びに行くという姪に駅前探検倶楽部で経路検索、乗り換え時間に余裕のある結果を印刷して渡す。電車に不慣れでもこれがあれば何とかなるだろう。

全ての作業が終わったのは午後十一時。九時間居たことになる。姉も姪も眠そうだ。俺も疲れた。ともあれ片付けと荷物をまとめて帰宅。

予想の斜め上を行くトラブルで時間がかかるのはいつものこととはいえ、何かに呪われているのだろうか。

電話機交換

HDD 換装作業の空き時間に、壊れかけの電話機について姉と相談。姉、姪とも俺が持っていったフルコードレス&子機二台付きの電話機がいたく気に入ったようで結局譲ることとなる。

譲るのはいいが俺も代替の電話機がないと困るから、近くの家電量販店まで車でひとっ走り。新聞の折込広告で安売りしているのを確認していた SHARP CJ-N76CL-B を速攻で買って戻る。

ありていに言って姉も姪も機械は駄目なので、譲った電話の設置も俺。といっても大した手間はかからず。一方、二人は電話帳登録や着信音変更で悪戦苦闘。そんなに難しかった覚えはないんだが……。

ついでに、先週もらった Nikon COOLPIX SQ で撮影、自宅のプリンタで L 判に印刷した花の写真を見せたところ、思いのほか綺麗だったようで驚かれる。もっとちゃちなものしか撮れないと思っていたらしい。しかし撮影の際に行なった作業を説明したら「あー、そう言うのはできないや」とあきらめ顔。昔からスチルカメラやビデオカメラが大好きなものの、撮影技術にはとんと興味のない姉らしいお言葉ではある。

「ナントカとハサミは使いよう」。


四月八日

腎内科検診付き添い

おふくろの腎内科検診に付き添いとして病院へ。前回新たに処方されたシクロスポリンの血中濃度を測るため、通常一ヶ月間隔での通院が今回は二週間空け。

いつも通り診察予約時刻一時間半前に検査を済ませ、あとは待合室でひたすら待機。今日は普段より混んでいたようで、予約時刻からさらに一時間半待ち。慣れちゃいるがさすがに疲れる。

名前を呼ばれ、診察室へ。とりあえずは改めてシクロスポリン処方に関する説明。それと検査結果。今日のところはシクロスポリンの血中濃度は分からない。そのほか血中タンパクなどは前回の結果から横ばい。もちろんおふくろの自覚症状も変わらない。まあ、服用をはじめて二週間、しかも安全をみて少なめの処方であったのだからさもありなん。O 先生も「さすがに安全側に振りすぎましたから」ということで、今回は一錠 (25mg) 増やすことに。

さて、シクロスポリンの適正量はまだ分からないため次回も短い間隔での検査と診察が必要である。また二週間後でもいいが O 先生の忙しさに拍車をかけるのも忍びない。「先生の余裕がとれる日でお任せします」と言ってみたところ、はじめは「いやあ、それがねえ」と液晶画面に映るスケジュールを見ながら苦笑いしていたが、「……三十日の午前、ってどうですか?」と訊かれる。ゴールデンウィーク中ともなると患者も行楽に出かけるのか予約が空いているそうなのだ。こちらとしては出掛ける用事なぞ無いし、空いているならなお良い。二つ返事で予約をお願いする。

診察室を出て、一階の会計で支払い。病院前の薬局で処方された薬を購入。病院前の通りは数十メートルの桜並木でちょうど満開だったので、傾きかけた陽の光に照らされている桜を COOLPIX SQ で数枚撮る。
ホワイトバランスはオート、+1.0EV。桜はむずかしい。

次回は三十日午前十一時半。服用時刻に注意せよ。


四月十日

RSS 関連アプリ移行

すこし前から RSS 関連のアプリをいくつか試用して、具合の良いものに移行することにした。

まず RSS アグリゲータは SharpReader から RSS Bandit へ。SharpReader より良いと思う点は以下の通り。順序はより良いと思った順。

  1. item list のフォントが変更可能
  2. デフォルト、カテゴリ、フィード毎に item detail のスタイルが変更可能(複数有、XSLTで改造、自作可)
  3. カテゴリフォルダを選択すると item detail ペインにフィード毎のtitle,descriptionが一覧表示され、スタイルによっては item list より読みやすくなる(現在 "slash dot" を愛用)
  4. .Net Framework ベースだが比較的メモリ使用量が少なく SharpReader の半分程度
  5. メニューその他がほぼ日本語対応

一方、SharpReader より劣っていると思う点は以下の通り。順序は以下略。

  1. Headline-Editor Lite 版が出力する dc:date の書式 YYYY-MM-DD を正しく認識しない
  2. フィード、カテゴリのソートが文字コード、昇順で固定
  3. ショートカットキーでのカテゴリ更新 (Shift+F5) が無効(一度右クリックでコンテクストメニューを表示して以降は有効)
  4. 更新チェック間隔に「チェックしない (never) 」がない(手動更新の 0min. はある)
  5. 各フィード、カテゴリのプロパティ内において、プルダウンメニューで選択できる更新チェック間隔が最長で 120min. まで(手動入力は可能)

このうち一つめは Headline-Editor Lite 版を常用してきた己にとって大きな問題。RDF Site Summary 1.0 Modules で示されているとおり、書式自体は W3C Date and Time Formats に沿っているものの、現実として正しく認識しないアプリがあるのだから回避すべきだろう。

そんなわけで芋づる的に RSS エディタを Headline-Editor Lite 版から RSS Writer へ。以下の点で Headline-Editor Lite 版より良いと思う。

  1. あらかじめ設定した item 数で出力
  2. dc:date の書式は RSS Bandit も正しく認識できる YYYY-MM-DDThh:mmTZD

一方、不便に感じる点もある。まあこの辺は運用でカバー。

  1. メインウィンドウ、item 追加・編集ウィンドウとも、一旦 Description へフォーカスが移ると、以降キーボードでは他の項目へのフォーカス移動も OK, Cancel もできない
  2. RSS 出力時、毎回ファイル名を指定する必要がある

スクリプトで動的生成しちゃっても良いんだけどね。

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
WebSite URI: http://sp48k.t12i.net/