Cside 側の契約期限があるので、とるものもとりあえず XREA 側に移転してはきたものの、書くことがないのだよな。
移転作業の内容を書き記しておくという選択肢はあるが、自分で判る程度の片言のキーワードを WZ Memo に走り書きしてあるだけだからまともな文章に起こすのは手間だし、文章にしたところで他の人が役に立つものでもない。そう考えると労力の無駄っぽい。
まあ無理に書く必要も無し、マイペースで。
いっそやる気の無いサイトバナーでも貼っておこうかしら。
買い物の付き合いでスーパーの通路を歩いていると、お酒のコーナーで梅酒が目に留まる。
そういえばしばらく飲んでないなあと思い、棚に並んでいる何種類かの瓶を手に取って眺めてみると、どれも香料やら何やらの添加物が入っている。昔はうちでも毎年作っていたが、梅酒なんてものは容器に梅の実と氷砂糖とホワイトリカーをつっこんで数ヶ月置けばいいだけなはずだ。そんなものに混ぜ物入れてるって事はろくな材料使っていないか、どっかでインチキしてるってことだろう。んなモン飲みたかない。
結局、そこにあった中で唯一添加物が入っていない「チョーヤ梅酒紀州」のフルボトルを買うことにした。ラベルに「酸味料・香料無添加」「天然素材にこだわりました。」とあるのは、他メーカ製品と比べるにそれが十分セールスポイントたりえるということなのだろうな。なんか悲しい。
家に戻り、さっそく封を開けた梅酒を氷を少々入れたグラスに注ぎ、氷が少し溶けた頃合いに飲んでみる。ああ、そうそう、梅酒ってこんな味だ。うちでは親父の嗜好でホワイトリカーの代わりにウィスキーを使っていたからもう少し香りが独特であったけど、梅の香りや風味はこんな感じだった。
美味いわ口当たりは良いわでグイグイいけるのだが、進みすぎてこの分だと二、三日で飲みきってしまいそうなのがちょっと怖い。
底に沈む梅の実もしぼみ気味で美味そう……。
SpaceShipOne が二回目の飛行も成功させて、見事 X-Prize を勝ち取った様子。国内大手新聞社連中の小さい扱いはさておき、Wired News の記事は詳しく書かれていてなかなか面白い。
「周回軌道に乗ってこそ宇宙船。弾道飛行なんざ認めねえ」という向きにも理解はするが、何事も一足飛びに進めるのは難しいものだ。理想は高く持つにしろ、まずは弾道飛行でも無事成功したことを素直に喜ぶべきだろう。
でも 2007 年に商用宇宙飛行サービスってさすがに気が早くね?
夜、とっくに飲み終わっていたチョーヤ梅酒の空き瓶を台所へ置きに行くと、それを見たおふくろがなにか思い出してか流しの下を探し始める。
出てきたのは古いサントリーウィスキーホワイトの瓶。ラベルには青のサインペンで「梅酒」と書いてある。ああ、昔作ってたものの残りか……、っていつのものだそれ。ラベルの端に同じくサインペンで「昭和 65 年」と書かれているがそんな年はない。書いた張本人のおふくろ曰く「三日前のことも忘れるのにそんな昔のこと覚えてる訳無いじゃない」という。
しかたなく俺と親父で記憶を手繰ると、たしか「あまり飲まないから余ってしまう」という理由で今の家に引っ越してきてからは作るのを止めたはずだ。ということは、少なくとも作ってから二十二年は経っていることになる。マジか。思いっきり年代物だ。
とりあえずスクリューキャップを開けて嗅いでみる。果実っぽい雰囲気はあるが少なくとも俺はこんな香りの梅酒を知らん。ふと、瓶を目の高さに掲げてみると向こう側が全く見えない。電灯に透かしても蛍光灯の形すら見えない。光の透過率が滅茶苦茶低い。中身はどんなことになっているのか。
グラスに少量注いでみると、梅酒とは思えないほどの深い琥珀色。ブランデーじゃあるまいに。おそるおそる一口飲んでみる。美味い。甘味も風味もアルコール分も角が取れてとてもまろやか。アルコール度数 40 度のウィスキーを使っているのに口当たりが良い。非常に熟成された感のある味。でも、これは既に梅酒の味ではない。梅酒以外の何かに変わってる。
八合瓶に八割方入っているから量はそれなりにあるが、ガバガバ飲むのはなんだかもったいない気がする。食前酒として少しずつ飲んでいくとしよう。
今度、酒屋やってる連れに飲ませてみようか。
契約更新の問い合わせに対し終了する旨の返答をしておいた Cside からサービス停止のメイルが来た。停止作業は来月一日に行なわれるとのこと。これで Cside 側のサイト消滅が確実となる。
とりあえず、あちらは既に更新を停止しているし、特に作業することもない。やるとしてもログの回収くらいかな。
お世話になりました。
午後、市立図書館本館のプラネタリウムを観に行く。
内容は今夜の星空解説、やぎ座にまつわる神話、SETI@home について、のはずだったが正直なところプラネタリウムを観た気がしない。今回初めて見る女性の解説員、語り口はたどたどしく途切れ途切れで小さな声。しかも要領を得ない。中学生の学祭発表の方がずっとましなレベル。予備知識のある人はともかく、今日来ていた子供や女の子は何が何やらサッパリ分からなかったはず。
どうやら解説内容云々の前に場慣れしていない様子であったから、おそらく今日が初めてかそれに近かったのだろう。人前で話すには練習と度胸が要る。それに、ここの機器は古くてほぼ全て手動操作が必要というからなおさら。誰でも始めはそんなものだろうし、運営側も後進を育てていかねばならないのだから、まあ仕方ない。
明日は口直しに松戸か白井のでも観に行くか。