都内の菩提寺で祖母の百箇日法要。あわせてようやく納骨。その後の会食に石材屋さんも同席したので色々と話を聞く。白御影・赤御影と黒御影は岩石の分類上別物なのだな。
スウェーデン産黒御影の硬さは世界一ィィィィィッ!
いきつけのショップから取り寄せをお願いしていた SPD シューズ adidas Cyclone の 27.0cm サイズが入荷との連絡をもらっていたので引き取りに行く。
まずは念のため試しに履いてみたところ、思った通りちょうどつま先が当たらない程度の大きさ。幅は若干タイトだが窮屈というほどではない。ゆるいと靴の中で足が動いてしまうからこれくらいで良いだろう。
SPD シューズを買ったのだから当然ペダルも SPD の物を買うことに。どちらを向いていてもクリートをステップインできる両面ビンディングや四面ビンディングといったペダルもあったのだが、これらはクリートをリリースした状態ではとても踏みにくい。一方、人の多い市街地を走る時はいつでも急停車できるようにリリースしておく必要がある。したがってそれらは買い物の足として使う自分の用途に向かない。そういった理由から、多少は重量が増すものの片面がビンディング、もう片面がクリートをリリースした状態でも安定して踏めるフラットペダルとなっているシマノ PD-M324 を選ぶ。
乗ってきた MTB にペダルを取り付けてもらい、あわせてシューズとペダルの簡単な取り扱い説明を受ける。まだステップインに慣れていないことから、とりあえずビンディングのバネ力は最弱に設定。それでも立ち転けの一度や二度くらいは覚悟しておかねばなるまい。
途中、学生の頃から世話になっていた先代店長のおじさんと昔話などしていると、店長から「タグチさん、四十六年生まれ?」の問い。「いんや、四十七年の二月」と答えると「私、四十八年の三月生まれだからちょうど一年違いですよ」と新事実発覚。俺は老け顔だし店長は童顔気味だからお互いもっと年が離れてると思ってたのだろう。
いきなりは危ないと考えシューズは持ち帰りにして一旦帰宅。余計な荷物を下ろし、クリート調整に使う 5mm アーレンキーをポケットに突っ込んで再び外へ。自宅前でステップイン、リリースを繰り返し、ペダルとシューズのおおまかな位置関係を覚えてからおもむろに試走開始。手こずると思っていたが長年トゥクリップを使っていたからか案外難しくない。気持ちつま先寄りでペダルに足を乗せ、トゥクリップに足をすべり込ませる要領で足を前へ滑らせると簡単にステップインできる。落ち着いていればもう見る必要もない。フラット面とビンディング面のどちらが上を向いているかは土踏まず辺りで軽く乗せてみれば感触で分かる。反対の面だったら軽く蹴返せばいい。リリースは足を軽く横に捻るだけ。
交通の少ない道を選び着脱練習をしながら付近を軽く流してクリート位置調整。前後の位置はよし。左右位置も気にはならない。ただ、右足が若干内股のように感じられたのでクリートをわずかに時計方向へ回して止め直し。ここは疎かにすると膝を痛めかねないのでもう少し様子を見て適正位置を詰めたい。ソール裏に防水シールを貼るのはそれから。あとビンディングのバネ力があまりに弱くてステップインした感触が分かりづらい。うっかり足を乗せただけでも、ということすらあった。もう少し強くしても良さそうだ。次からしばらくは調整用の 3mm アーレンキーを持ち歩くようにしよう。
それにしてもこのペダルとシューズの一体感は気持ちが良い。通常のフラットペダルはもちろんのこと、トゥクリップ+トゥストラップを付けていても専用シューズを履かない限りはクランク回転の下死点から上死点までの間も足が抜けないように気持ち上からの力が要る。ビンディングシステムはその余分な力をかけずとも良く、むしろ引き上げることで上への力をかけられるため効率の良いスムーズなペダル回転がしやすい。学生の頃 LOOK ペダル+ SIDI シューズで少し乗っていたことはあるのだが、十ン年前の昔だけに感触をすっかり忘れていた。
そうこうするうちに花粉症の症状が酷くなってきた。もう少しペダリングの感触を楽しんでいたかったが、なにせ鼻水が止まらない。仕方なく帰宅。
スギ花粉、死すべし。