当時一万円ほどで購入した SONY SRS-PC71 は 2way, 二系統入力と欲張りな設計でかつまずまずの音が鳴る PC 向け小型アクティブスピーカだった。しかし最近は音の篭もり、ヘッドフォン端子の接触不良、無音時のホワイトノイズ、と使うには差し障る症状が目につくようになった。なにぶん一台目の PC を組んだ頃からかれこれ十年使い続けてきただけに仕方ない。
とはいえ PC にスピーカを繋がないわけにもいかないから、代わりのスピーカを探すことに。選考基準は SRS-PC71 と同等かそれ以上にコンパクトなこと、ヘッドフォン端子が付いており、スピーカ本体ボリュームと出力連動していること、そして音質がそこそこ良くコストパフォーマンスに優れていること。いくつか候補をピックアップして調べた結果、TDK SP-XA60W を選ぶ。Amazon.co.jp にて 6895 円で購入。
SRS-PC71 が 2ch だったのに対し SP-XA60W は 2.1ch であるため新たにサブウーファの設置場所を確保すべく、机の上右奥に鎮座する実質使わなくなっていた PC セレクタとオーディオセレクタを撤去。配線を整理し、VGA ケーブル、キーボード、オーディオケーブルを PC に直結。セレクタが置かれていた場所にサブウーファを、SRS-PC71 が置かれていた場所にサテライトスピーカを設置。サブウーファについているメインボリュームが椅子から少々遠くなるが、ボリュームダイヤルが大きいので調整はしやすい。
このスピーカを買うにあたり、気掛かりは二点あった。いずれもサブウーファについて。ひとつはユニットのビビり。低音を出すものだからこれは当然。もうひとつは音場の偏り。サテライトの特性もあってカットオフ周波数がサブウーファとしては高めの 280Hz に設定されており、センターから外れた位置だとそちらに音場が偏って聞こえてしまう可能性がある。
そんな不安半分期待半分で PC から聴き慣れた曲を再生する。十二分に音量を上げてもビビりはなし。音場の偏りも特には感じられない。気掛かりが杞憂で済んでひと安心。そして予想より音はいい。低音部を切り捨てたからかサテライトからの中高音は明瞭。サブウーファからの低音もデフォルトでよく響く。そしてお互い出しゃばらず調和がとれている。一部の音域を強調した派手めな音楽や音質を好む人には不向きかも知れないが、こういう素直な鳴り方も聴き疲れがなくて良い。
気になる現象として、右スピーカから音が出ないことが二回あった。いずれも PC 〜スピーカ間のケーブルを抜き差しすることで解消。確たる発生条件までは調べていないが、PC 起動前にスピーカの電源を入れ、オーディオドライバの I/O コネクタ設定で「デバイスを挿したときのポップアップダイアログを有効にします」を off にしてからは現象は起きていない。スピーカ側のスリープモード機能とオンボードチップのデバイス接続検知機能との兼ね合いと思われる。
ヘッドフォンと違い二十四時間鳴らしっぱなしとはいかないだけに短時間でのエージングはできないから、ぼちぼち慣らしていくことにする。
それにしてもこんな薄いサテライトでよくまともな音が出るものだな。
朝、月一回の腎内科検診付き添いで病院へ。検査はタクロリムスの血中濃度測定と二十四時間蓄尿のため一週間前に済ませてある。今回も混雑が激しく診察は正午頃。
検査結果はアルブミン 3.5 にクレアチニン 2.3。アルブミンは誤差かふらつきとしてもクレアチニンが前月比 +0.2 はおかしい。おふくろ曰く二週間ほど前から足のむくみが強くなったという。先月から替えたプログラフがこれまでのシクロスポリン+アザルフィジンより体に合わないということか。タクロリムスの血中濃度は 4mg で 3〜5mg が適当とされているから丁度良いのだが。その割には体重や血圧も変わらないし尿タンパクも 3.3g/day と免疫調整剤服用前よりずっと少ないのは謎。ちなみに蓄尿の結果からその日の塩分とタンパク質摂取量はそれぞれ 4.1g, 28.6g と大変優秀、というかあまりに少なくて O 先生も驚いてた。まあ肉はほとんど食っておらんようだしなあ。
とりあえずタクロリムスの適性を早めに見極める必要がある。効果が思わしくないなら処方を元に戻すことも考えねばならない。次の検診を来月の十二日に入れてもらう。ただし急な変更なので予約は午前十一時といつもより遅め。まあいたしかたあるまい。
診察を終え、一階の会計での支払いと処方箋の薬購入を済ませて午後一時に帰宅。
腎臓疾患は厄介だね。