[an error occurred while processing this directive]

一言半句
-Diary-

平成十七年 神無月 下旬
-2005 October, Late term-


十月二十一日

腎内科検診付き添い

午前、月に一度の腎内科検診に付き添いで病院へ。いつも通りの検査を終え待合室で待つも、ホワイトボードの診察進捗状況を見るに普段より輪をかけて遅れている。首を傾げていると天井の放送用スピーカから「緊急の処置が入り大幅な遅れが」云々のアナウンスが入る。なるほど、さもありなん。午後の予約分もおしてるはずだし、先生きつそうだなあ。

午後二時すぎにようやく診察室に呼ばれ、おふくろともども入る。検査の結果はクレアチニンが 0.2 下がって 1.5mg/dl となったのに対し、アルブミンが 0.1 下がって 3.2mg/dl 。一進一退。血圧が若干高くなっているが涼しい季節になってきただけに多少は仕方がない。肝機能関連の数値は下がってきているのでまあ大丈夫だろう。

さて、シクロスポリンの血中濃度は今回 460ng/ml と低い値となっているのだが、かといってもう一錠足すと以前のようにオーバーシュートしかねないのでネオーラルは三錠より増やせない。一日一回の服用を二回に増やすことで最大濃度を上げずに効果を高めることはできるそうだが、そのぶん副作用が起きやすく良いことばかりでもない。

そこで、一般ではリウマチや潰瘍性大腸炎に使われる免疫調整剤サラゾスルファピリジン(アザルフィジン EN 錠)を併用することで副作用を回避しつつ効果を上げてみてはどうか、という話に。一般的な方法ではないし必ずしも効くとは限らないものの、ネオーラルを増量するよりは安心だし試さずにいるよりはいいだろうと考え、処方をお願いする。

お礼を言い診察室を出て、一階の窓口で会計、最寄りの薬局で処方箋の薬を購入して午後三時前に帰宅。

次回は来月十八日。


十月二十二日

W-SIM 対応 WindowsMobile 搭載端末 W-ZERO3

ウィルコムから二十日に発表された W-ZERO3、ウィルコムは現在使っているドコモ PHS からの移行予定キャリアであるし、電子ガジェット好きとしても興味を惹かれた。

さっそく機体製造メーカであるシャープの W-ZERO3 サイトで詳細を見ると、通話機能はさておきデータ通信や PDA 機能については現在使っている SL-C860 とかなり被るところがある。同じメーカだけに不思議はないのだが、仮にウィルコム移行時の機種としてこれを選んだ場合、二台を持ち歩くと嵩張る上に無駄が多い。そういった事情も含めて、W-ZERO3 について気になった点をざっと書き出してしておく。

こうして並べてみると片方のみを常用するには痛し痒しといったところ。まだ不明な点も多く実機が出回ってみないことにはなんとも言えないものの、当初考えたとおりウィルコム移行時には小型の音声端末を選び、SL-C860 と一緒に持ち歩くのが無難のように思える。

それと、スマートフォンと呼ばれるもの一般にも考えていたこととして、 W-ZERO3 は「スケジュールやメモを参照、編集しながら相手と通話する」というケースをあまり重要視していないのだろうか。特にビジネスユースにおいては少なからず起きる場面だと思うのだが、イヤホンは別売りなうえにケーブルで繋げるものっぽい。通話するなかでスケジュールが見たくなった時、いちいち鞄からイヤホンケーブルを出して繋げるのは随分と手間なように感じる。かといって常時ケーブルを繋いでおいては煩わしい。palm の Treo シリーズのように Bluetooth が載っていれば対応ハンドセットでワイヤレス接続が可能だからその辺りの問題は解消できそうなのだが、少なくとも今回の機種では載っていない。こういった側面でも、現状において音声端末と PDA は分離している方が良いように思える。

付属品としてポスト・イット®とボールペンが入ってたりしたら最高のジョークなんだが。

併用薬剤の相互作用

昨日の時点では気づかなかったが、 医薬品情報サイト『イーファーマ』内でのアザルフィジン EN 錠の詳細情報によると、スルホニルウレア系経口糖尿病用剤を併用した場合、相互作用として代謝抑制又は蛋白結合の置換により、作用が増強されて低血糖の症状が起きることがあるようだ。そして調べてみると、この「スルホニルウレア系経口糖尿病用剤」は食前に服用しているグリミクロンがまさにそれ。

もっとも、処方した腎内科担当の先生はおふくろが糖尿病であることもグリミクロンを服用していることも承知しているし、本人に聞いたところ今朝併用した限りでは低血糖らしい症状は起きていないようだから、恐らく大丈夫なのだろう。ただ、いちおう注意しておくに越したことはなさそうだ。

十種類以上併用してるとそろそろ把握しきれねえ。


十月二十六日

リアシフトケーブル切れ

ボトルサイズのガムを買おうと近くのスーパーまで自転車で出かけている最中、リアディレイラをシフトダウンしようとシフトレバーを操作したところ、「ガツン」と妙な手応えのあと一切操作が効かなくなってしまった。以後チェーンはトップに掛かりっぱなし。シフトケーブルのテンションが失われたことはすぐに分かったが、原因は不明。さしあたりチェーンの駆動に問題はないのでフロントのセンターとアウターの二段でそのまま家まで走る。

自宅のガレージでリアディレイラに繋がるアウターケーブルを引っ張ってみると、シフトレバー側からインナーケーブルがするりと緩む。ということはそちら側に原因がある。そこで今度はシフトレバーに繋がるアウターケーブルを引っ張ると、ほつれたインナーケーブルを頭に出して外れた。原因はケーブル切れと断定。シフトレバーの部品破損でなかったのは幸いであるが、問題はケーブルエンド(いわゆる「太鼓」)がレバー内に残っていること。このままではケーブル交換もできない。

ケーブルエンドを取り出すためにはシフトレバーを分解せねばならないが、乱雑な自室からは説明書が見つからず。また古いモデルだけにシマノ取扱説明書ページにも当該パーツのものは無し。仕方なく懐中電灯を片手に探りを入れながらネジを外していく。しかし元々ユーザ側での分解を前提としていない作りのようでこれがなかなかややこしい。少々手こずった末、ようやく取り出すことが出来た。エンドの根元からブッツリ。

……これはまたひどい切れ方だな。アウターケーブル側で飛び出ていた端がそうであったように著しい腐食は見られない。となると経時変化による強度低下か継続的かつ過剰な引張応力を破断原因と見るべきなのだろうけど、「どちらが」までは分からない。というより「どちらも」なんだろう。とりあえず早いところ換えのシフトケーブルを買ってこなければ。

って、乗ってく自転車がねえよ。


十月二十七日

「はやぶさ」ミッション完遂に目処

今日付の JAXA プレスリリース「「はやぶさ」の今後の運用について」によると、リアクションホイール 3 基中 2 基に不具合が出ていた「はやぶさ」に微小なジェット噴射の管理制度を向上する制御を新たに導入することで、帰還までに必要な姿勢制御用推進剤を確保することが出来たらしい。それにともなってサンプル採取に日程も決まったそうだ。素晴らしい。

火星探査機「のぞみ」に不具合が起こった時もそうであったように、重大なトラブルが発生した際に発揮する良い意味での諦めの悪さと粘り腰の強さには目を見張るものがある。ISAS のプロジェクトにはよほど優れた人材と高いモティベーションがあるのだろう。

人手不足で未だ発表はされていないものの、「はやぶさ」はすでに続々と成果を出しているそうだし今後も楽しみだ。

これでもっと予算がつけばなあ。

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
WebSite URI: http://sp48k.t12i.net/