[an error occurred while processing this directive]

一言半句
-Diary-

平成十五年 長月 下旬
-2003 September, Late term-


九月二十二日

先生と 呼ばれるほどの……

江洲さんの「文化事業」なる文章を読んで、なんとなく読売新聞創刊 130 周年記念事業『21 世紀活字文化プロジェクト』第 3 回活字文化推進フォーラム基調講演 (http://www.yomiuri.co.jp/katsuji/forum/03/20030628_02.htm) を思い出した。リップサービスなのか、前半はともかく、後半はアホかと思うような事を臆面無く語っていたので覚えていたものだが、妙に通じるところがあるのは偶然かしら?

もちろん紙媒体や活字の持つ価値は認めているのだけどね。


九月二十三日

エラーメイルどっさり

夕刻、外出先から帰ってメイルチェッカを巡回させるとサイトで公開しているアカウントに 82 通。受信してみると知らないメイルサーバから delivery failure のエラーメイルが目白押し。あー、どこぞの SPAM メイル業者が Return-path にうちのメイルアドレスを使いましたかそうですか。

出先でチェックしてたら泣き入ってたな、きっと。

エラーメイルでぼやいてたら UD Agent が Backing-off で停止状態。どうやら UD 側のサーバが落ちてるらしい。今日はネット関連の厄日か。

突発的都内遠征の顛末

昨夜の突発的思いつきからサンクリ 21 と秋葉原へ出掛ける。

サンクリ会場に到着したのは 13:00 過ぎ。予定では正午だったはずがどこで間違えたのやら。とりあえずカタログ買って入場。まずは西木さんのサークルスペースへ足を運ぶが、あいにく当人がおられなかったので進路変更してくるくるさんのところで新刊二冊購入。魔法の美汐さん、甘露甘露。

そのままの流れで A1, A23 ホールをざっと見てまわる。予想に違わず『Routes』の同人誌はほとんど無し。まあ期待はしていなかったさ……。時計を見ると 14:00 前だったので B ホールのチェックは捨て置いて再び西木さんのサークルスペースへ。今度はおられたので挨拶ののち立ち話。あいかわらずネタ満載の生活のようで。というかネタの合間に生活してるような。そんなこんなで話しているうちに次の用事の時刻が迫ってきたので会場を脱出。またの機会に。

秋葉原へダッシュで移動するも、日暮里駅通過時点で曽我さんから電話。前日に「茶、しばきへん?」と呼び立てしておきながら待ち合わせに遅れる無礼な俺、平謝りの巻。今日はスケジューリングめためた。

15:10 過ぎに秋葉原で曽我さんと合流。一服しようと久し振りにラオックス ザ・コン館地下の喫茶店へ。曽我さんはスパゲティセット、俺はケーキとアイスティーのセット。イギリスの話、自転車の話、『Routes』人気無ぇ〜とか、他愛のない話をしながら西木さんから預かった新刊を渡す。ついでに問答無用でくるくるさんの新刊も押し付けておく。うひょ。

適当に休めたので喫茶店を脱出、一路駅前の K-BOOKS へ。先日連れから手土産という名で投棄された成年コミックを売り払うのが目的。店舗奥の買取りカウンタで出した六冊中五冊が計 1250 円で買い取られる(一冊は NG)。何はなくとも荷物が減ったことに喜びながら店内を冷やかしていると、とあるガラスショーケースの前で曽我さんフリーズ。大人買いフラグが立つ(ピロリロリン♪)。とりあえずとても微笑ましい状況だったことだけは記しておく。……あまり人の事は言えぬところもあるが。

K-BOOKS 脱出後、とらのあな 1 号店 3 階へ。『Routes』本が増えてるかと淡い期待を抱きつつ一巡してみたがもちろん増えておらず。やはり今日日、地味に面白いゲームは流行らんと言うことか。いいんだいいんだ。

ソフマップ前に停めていた曽我さんの自転車を回収しつつ、秋葉原駅前で解散。お疲れさまでした。

ちなみに K-BOOKS での臨時収入 1250 円が秋葉原の地にきれいに還元されたのはお約束。


九月二十五日

イラストの特徴

つらつらと web を眺めていたら、とあるアップローダに面白い画像があったのでそれについてメモしておく。

その画像には「おたく族のイラストの特徴」「普通のイラスト」とあって、それぞれに箇条書きで挙げられた幾つかの特徴とマウスでささっと描かれたような簡単な例図が添えられていているのだが、これがなかなか的を射てる。

まず「おたく族のイラストの特徴」。

「獣のような耳」というのは髪型のエアインテークの事らしい。「頬に血管」というのは頬の赤みとして描かれている(と思われる)赤い斜線のことらしい。なるほど、言い得て妙。

次に「普通のイラスト」。これは注釈はいらんだろう。

で、添えられている例図だがアップローダにある元のファイルはいずれプッシュアウトされるので同じファイルをここにも置いておく。いやはや誰が描いたか知らないが傑作だと思った。「おたく族」からは異論反論もあろうが、「普通の人」から見れば大同小異、きっとこんな風に見えているんだろう。

正直、最近の漫画やアニメ、ゲーム、及びそれらのファンイラストで描かれる登場人物はデフォルメと誇張が過ぎて一種グロテスクに思うこともある。


九月二十六日

猫カフェ

犬と猫、己はどちらかというと犬の方が好きだけど、台北の猫カフェってのはなんだかとても惹かれる。日本にもこんなお店があれば行ってみたいところだが、どこかにないものか。

やはり衛生管理が難しいかなあ。


九月二十七日

プラネタリウム鑑賞

午後、今日が投影日なのを思い出して市立図書館本館のプラネタリウムを見に行く。

前半はこの時季に見える星座の話。山羊座についての話がちょっと面白かった。牧神パン (Pan) が慌てて変身したのが上半身山羊、下半身魚なあの星図絵の姿で、その慌ててってところから panic って言葉が出来たのね。(参考:山羊座の神話星座の世界

後半は月に関する話。日本では兎が餅ついてる姿になぞらえられている月の黒い部分が中国やネイティブアメリカンにはヒキガエル、ドイツでは薪を背負った男に見えているらしい。それと『仮面ライダー Spirits』第三巻で取り上げられていた月の兎の話も紹介されていた。インドの神話とのこと。

いつも通り約一時間の投影だったが、解説員はいつもと違う人。語り口は上手いんだがどうも上品で少々退屈だった。いつもの人のようにバシバシとジョーク飛ばすくらいの方が己には合っているらしい。普段と同じく最終日の最終投影が良かったか。

明日は松戸市民会館のプラネタリウムでも見に行くかな。


九月二十八日

プラネタリウム鑑賞@松戸市民会館

午後、昨晩の思いつきに従って松戸市民会館のプラネタリウムを見に行く。

自宅からアップダウン含む十数 km を自転車でたらたらと走って三十分、現地到着。駐輪場が見当たらなかったので交通の邪魔にならない建物脇に自転車を停めて中へ。二階の事務所受付で入場券 52 円(税込み)を購入し、(なぜか階段で行けないので)エレベータで四階のプラネタリウム室へ歩を進める。中の受付で入場券を提示、ついでにいつぞやのスタンプラリーの用紙を見せるとスタンプが三つ集まったので記念品として五藤光学の付箋紙を貰った。どうでも良いけど "GOTO" のロゴを見て N88-BASIC やポケコンで使ってた GOTO 文を思い出す俺は年寄りですかそうですか。

プラネタリウム室に入り、コンソールスペース左脇(北東側)の最外周席に座る。見上げるとスクリーンはいつも見ている市立図書館と同じ同心円型スクリーン。やはり扇形よりこちらの方が好き。手元の全国プラネタリウム施設一覧によると投影機は五藤光学製 GS-8-S 、スクリーン直径は 8m 。市立図書館のものより 2m 程度大きいだけだが高さがあるせいか感覚的にはかなり違う。「空」を見ているのに近い、と言うか、広さと開放感があって良い。まあ小さいのもそれはそれで良さはあるんだが。

などと考えているうちに投影開始。まさか全自動上映かと心配したが杞憂だった。解説員はさっき入場券を見せた人。前半は今晩見える星空について。約三〜四十分。夏の大三角形から始まって秋の四辺形、ペガスス、アンドロメダ、くじら、ペルセウス、みなみのうお、みずがめ、と関わる神話を挟んで紹介していく。口調は丁寧だがたまにユーモアを含み飽きさせない語り口でなかなか上手い。ちなみに山羊座についての話はこちらでも紹介されていた。結構有名なのか、俺が無知なのか。それと設備がなにげに良いことに気がついた。スクリーン縁部の街の様子が切り絵ではなくパノラマスライド投影であるし(たしか渋谷の五島プラネタリウムも切り絵だった覚えがある)、ご丁寧に流れ星が降る機能まであった(モータ音が聞こえるのはご愛敬)。

後半は大接近した火星について。こちらは音声シンクロの全自動スライド。内容について特に記することは無し。約十五分。

投影終了後、次回投影内容のパンフレットを貰って脱出。停めたはずの場所に自転車が無くて「すわ神隠しか」と眉をひそめたりもしたが、実は奥にあった駐輪場に移動されていただけで特に難もなく帰途につく。

機をみてまた来よう。

古本購入

プラネタリウムからの帰りに BOOK-OFF へ寄り道して以下の本を購入。

『Humanize Sequel』下巻が 300 円、その他全て 100 円。『カールビンソン』は何巻まで買っていたのか覚えてなくて、10 巻あたりからページをパラパラ眺めて見覚えのない巻を買ったんだが、自宅で確認すると 10 巻までしかないという落ち。

やはり健忘症か、ワシ。

「あたし……空を見て暮らそうと思うの」

ふと気になって diary の全文検索で“プラネタリウム”をキーワードに検索してみる。特に意識していなかったが、ここ数ヶ月、割とこまめに観に行っていたらしい。

とはいえ、子供の頃から天体にある程度の興味があったにはあったけれど、なにかの拍子でにわか天文ファンになったわけではない。己がレクティル星人であることに目覚めて故郷の星に望郷の念を抱き……、というわけでももちろんない。なにせ天体望遠鏡はおろか星座早見盤すら持っていないのだから『きんぎんすなご』の百合子さんにも劣る。

理由として思い当たるのは、今までほとんど観る機会の無かったプラネタリウムが思いのほか面白いと気付いたこと、そしてそれを無料あるいはただ同然で観られる場所が地元に思いのほか多いと知ったことくらいだろう。

それと。やけに季節感が薄くなっている昨今、せめて見上げた星空に季節を感じられる程度には親しんでいたいと思うのだ。

皐月のように暦を作るとまでは言わないけれどね。


九月三十日

Opera7.20 試用

なんとなく、インストールファイルを GET したまま放置しておいた Opera7.20 をセットアップ。Sun JRE1.4.2_01 をすでに入れてあるのでインストールはとっとと終わる。

新しくブラウザをインストールした後はまずはブックマークをインポートするのだが、メインウィンドウの「ファイル」メニュー内にある「インポート」では Mozilla Firebird 0.6.1 のブックマークファイルを指定して読み込ませてもインポートされず。「ブックマークの編集」ウィンドウ右側の「ファイル」ボタンから指定するときちんとインポートされた。ちょいと怪しいがとりあえずインポートできたので良し。

使い易いように設定と「表示」メニューを適当にいじってから、いくつかのサイトとローカルのリソースを見る。ver.7.0x の時点でかなり改善されているから表示、操作性、機能ともさしあたりケチをつけるところはない。IE のようにセキュリティホールの嵐に悩まされることも、Mozilla 系のように設定が難しいこともなく、単体をインストールした状態で十分な機能を備えていることを考えると、ある意味一番無難なブラウザではある。

少々気になったのは、 img 要素の画像が表示されている場合、代替テキストがツールチップにもステータスバーにも表示されないこと。昔のバージョンでは表示された覚えがあるのだけど。記憶違いか。まああくまで画像が表示されない場合の代替であるから仕様的には表示されなくとも良いのだし、Mozilla もデフォルトでは表示しないのだけど、IE や Netscape4.x ではツールチップで表示されることからそれを期待して作られているサイトがたまにある。そんなサイトを見るときに難儀かも知れない。

content プロパティの値としてエスケープ文字 "\A" に対応してくれるとうれしいんだけどなあ。

TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
WebSite URI: http://sp48k.t12i.net/