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一言半句
-Diary-

平成十九年 皐月 下旬
-2007 May, Late term-


五月二十七日

子は親の鏡、というけれど

午後、おふくろ達が姉貴のところへ行くというのでついていく。実は先月半ば、青画面が頻発するようになった姉貴宅の PC の代わりに適当な BTO マシンを見繕って注文までの面倒を見たのだが、その後ぱったり音沙汰がない。

到着してみると居るのは姉貴一人。甥も姪も外出中。アポを取っていたわけでもないし、若い身空で一日中家に篭もられる方がよほど心配なのでかまわない。じゃれついてくる犬達を適当にあしらいつつ経過を訊いたところ、注文から一週間ほどで到着し、設置は甥が行なったそうだ。まあ高三だしパソコン検定とやらに合格しているのだからそれくらいこなして貰わねば。しかしふと筐体横のダクトをみると指で簡単に撫で取れるほど埃だらけ。犬二匹が走り回りキッチンも間近にあるリビングとはいえ、約一ヶ月でこれは酷い。この分だと筐体内も推して知るべし。こまめに掃除をするよう甥への伝言を頼む。

一方で高校に上がったばかりの姪はどんな調子かと話が変われば、姉貴は渋い顔。曰く「訳わからん」そうだ。元々鉄砲玉なところがあっただけに、行動半径や交友関係が広がることで浮かれていると予想出来る。とはいえ親としてはこれまで以上に扱いづらく面倒なことも確かで、手は焼いているようだ。「もう知らない」とまで言い放つ。

だがそこまで呆れている姉貴自身、二十ン年前はずいぶんとアホな真似をして親に苦労をさせていたのだ。赤ん坊の頃から「親娘そっくりだ」と主張してきた俺からすれば「子は親の鏡というけれど、なにもこんなところまで」と思うほどよく似ている。当人はすっかり忘れているようだが。まあこれも因果だ、せいぜい苦労するがいいさ。

しかし、気性も遺伝するものなのかね。


TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
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