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一言半句
-Diary-

平成十一年 長月 -1999 September-


九月五日 たこ焼き

いつまでも工事中である事は気掛かりなので、何はなくとも始められる日記から書き始める。

ここ数ヶ月、体調不良著しい。それ故の体力減少で己が身体が思うようにならないのが大変心苦しい。かといって自室で寝込んでいれば快方に向かうかと問えば「否」。


ならば多少なりの運動と気分転換、ということで、今日は午後から自転車にて地元の繁華街へ向かう。

体力の衰えを覚悟完了した頃に繁華街到着。某店の地下駐輪場に愛車を置き、最寄りの書店へ。コンピュータ関連のコーナーを流し、コミックスのコーナーへ足を運ぶ。 平積みの新刊コーナーで「悟空道」第9巻(山口貴由 著 秋田書店 刊)、「BASTARD!!」第21巻(萩原一至 著 集英社 刊)を発見、保護。さらに「Hello!あんくる」総集編(みず谷なおき 著 徳間書店 刊)も発見、保護。 また雑誌コーナーにて、とある月刊コミック誌表紙の和服姿の少女に目を奪われ、思わず保護。これらについてはまた後日。


鞄に重量増を感じつつ書店を出る。アーケードを流していると、この近辺では人気のたこ焼き屋「銀座 銀だこ」の前をさしかかる。

普段は15人ほどの行列が絶えないが、この時は5人程度。食べ物のために行列に並ぶ「たち」ではないので、ものは試しと今日初めて1パック買ってみる。 自販機で飲み物を買い、近くで落ち着けるところを捜して腰を下ろす。早速開けて1つ食べてみる。熱い、美味い。

思い出したように鞄からデジカメを出し撮影。周囲は「何をしているんだろう?」と思っただろうか。

数年前、大阪へ遊びに行った際に食べたたこ焼きがとても美味く、それ以降「たこ焼き食べるなら大阪」と決めていた自分も、これは素直に美味いと思う。 表面はパリッとしながら、中はとろっとしていてタコも大きい。これなら大阪の人も及第点を出してくれると思う。


この食感の理由は?とたこ焼きを至近距離で眺め、デジカメのマクロで撮影。周囲はさらに不思議がっただろうか。

表面は普段見るたこ焼きと比較するとかなり濃い茶色。ソースが付いていないところもソースに負けないくらい茶色。良く見ると軽く焦げている、まるで油で揚げた様に。
そういえば並んでいる間ガラス越しに焼いているところを見たが、包む直前のたこ焼きが焼かれていた鉄板は随分と油がピチピチはねていた。意図的に油を多くひいていたに違いない。

おそらくこの工夫で表面がパリッとしているのだろう。などと解剖学的にものを考えてしまう自分に理系臭さがプンプンするのが嫌になって、その後は冷めないうちに食べてしまう。御馳走様。

その後は地元のパソコンショップへ行き、書籍を一通り眺めたあとパーツコーナーへ。とはいえ琴線に触れるものもなく何も買わずに店を出る。これなら秋葉原に行った方がいい。


帰りの道すがら、サルスベリの花を見る。真夏の時はどぎついくらい赤かったその花びらが色褪せ、あるものは実を付けているその様に、過ぎゆく夏を感じたとか感じなかったとか。

……今日は初回サービス。次回からはテキスト、画像ともにその量は激減することでしょう。 その前に読む人がいるかさえも定かではないけど。


九月七日 ScreenManager Pro for USB

体調不良は相変わらず。


自宅の自作 PC を起動すると CRT モニタに映る黒地に白の文字がはっきりしない。コンバージェンスの調整が必要と思われる。久方ぶりに表示の調整をしようと、モニタ正面下部の調整パッドに指を伸ばすが、ふと思い立ちモニタの取説一式が入った袋を取り、中から「EIZO ユーティリティディスク」と書かれたFDを取り出す。FD 内の setup.exe を起動、ユーティリティをインストールする。

現在使用している CRT モニタ EIZO FlexScan T960 には USB Hub 機能があり、マシンと USB ケーブルで繋げることが出来る。インストールしたユーティリティはこれを使って各種画面調整をWin 98 上で行うことが出来る物である、のだが購入してから約7ヶ月間一度も使ったことがない。

以前使っていた CRT も現在使っている CRT と同シリーズで、現在使っている物にして少々項目は増えたものの基本的に設定操作などは同じ。その慣れのせいか今まで何度か行った調整作業は調整パッドを使っていた。

今日はたまたま思い出したので試しにインストール。setup 終了後、予め流し読んでおいた readme.txt の内容を思い出しつつ、画面のプロパティから[設定]タブ→[詳細]ボタン→[EIZO]タブと進んでいく。数瞬の「ディスプレイと通信中です。しばらくお待ち下さい。」という表示の後、調整項目が表示される。ざっと見た限り、こと画面調整に関しては本体の調整パッドと同様のことは出来そう。当たり前といえば当たり前なのかも知れないけど、良い感じ。


とりあえず本来の目的である画面調整をすべく、[画面]-[詳細]を見る。「アイコン」「スライドバー」? 良くわからないが「アイコン」を選ぶ。音もなく表示が切り替わり、画面一杯の黒地に白線のグリッド、控えめなヘルプ Window、生き物のように動くマウスポインタが現れる。ヘルプを軽く読むと画面の各所にポインタを動かすことで、表示の位置、サイズ、歪みをマウス一つで調整できるらしい。
 表示を一通りチェックしてみる。グリッドが表示されているお陰でチェックしやすい。位置、サイズは特に問題なく、歪みも右下に若干の糸巻き状が出ていたので軽く修正して終了。

次は本題のコンバージェンス。右クリックでコンテキストメニューを開き、[コンバージェンス]を選択。グリッドは白から紫へ、ポインタは動く四角から交互に揺れ動くR(赤)とB(青)の4本線へ変わる。ヘルプを読むと先程同様画面の各所にポインタを動かし、グリッドを見ながら水平、垂直(全体、上部、下部)の各コンバージェンスをマウスで調整できるらしい。実際、グリッドを見ると水平線では上に 1 Line 分、垂直線では右に 0.5 Line 分 B が R からずれていた。頭痛い。


各部コンバージェンスを修正して終了。調整項目の Window に戻り、他の項目を見る。

前述の「スライドバー」は先程の各種調整をスライドバーで行うもの。調整量が目に見えるので、好みによってはこちらの方を使うのも良いと思う。「ブライトネス」「コントラスト」もスライドバーで調整。 「色」のセクションに「スタンダード」と「カスタム」がある。「スタンダード」はスライドバーで画面の色温度を設定する形式。「カスタム」は?と思い選択すると「詳細設定」のボタンがアクティブに。押してみると「ブライトネス」「コントラスト」「サブコントラスト」、RGB 各色の「カットオフ」「ゲイン」がスライドバーで調整できる Window が開く。一般家庭でどう使えというのだろう(苦笑)

この他にも「デガウス(消磁)」「入力信号選択」「信号フィルタ」等々、およそ思いつく限りの設定、調整項目が用意されている。これでカラーキャリブレータなぞ付けた日には、「これは業務用です」と言われても納得する人がいるのではないだろうか?

一通り使ってみて、感想としては良くできている、と思う。設定項目は十二分だし、操作法は直感的で、判らない場合も同時に開く Help を読むことで使うことが出来る。 このユーティリティで「足らない」という人はどうぞ業務用を、「判らない」という人は……、もっとお手ごろなメーカの商品をお求め下さい。

自身の周りを見るに、ことCRTの調整についてあまり気を使う人が見られないのが残念。同じCRTでも調整次第で綺麗かつ目に優しい表示状態にする事が出来るので、今回のユーティリティ、若しくは同様の物があればそれを使って、残念ながら無い場合は本体の調整パネルを使い、これを機に一度調整することをお勧めする次第。


九月二十二日 補足

体調が比較的好調、しかし前日外出の疲れがもろに出て体力的にdeadend。

かれこれ一週間以上更新していないのと、友人から「更新滞ってる」メッセージが来たので、某webpage作成softトライアル版の試しも兼ねて少々。

たこ焼きと画面調整について幾つか訂正と補足。

まず九月五日のたこ焼きについて、後日もう一回買いに行った際に確認したこと。
お店の名前が「銀座 銀だこ」ではなく「築地 銀だこ」。 それはともかく。

たこ焼きの焼き方は自分が予想したとおり、焼く過程において形が整った段階で鉄板上に油をたっぷり掛けていた。 要は「たこ焼き揚げ」にしていた。作り方はどうあれ、美味しければ良いのだが。


次に九月七日の画面調整について。 自分は添付されていたユーティリティソフトを使って画面調整を行ったが、 その際ユーザインターフェースは当然のことながら、その表示画像によって調整がし易かった。
そんな調整画像を表示してくれるユーティリティがあったのでご紹介。

「クロスパターン95」 というオンラインフリーソフトがそれ。垂直/水平線、ドット、同心円について各々RGB/間隔指定し、全画面表示するという比較的シンプルなもの。しかし、これだけ有れば表示サイズ、位置、歪み、コンバージェンス、モアレといった調整が可能であり、基本的には十二分と思われる。

パッケージファイル15KB、実行ファイル単体24KBととても軽量である事も含めてお勧め。


九月二十四日 Mpeg Audio layer 3

最近、気に入っている音楽CDの内容をMP3ファイルにする事が多い。「すわ違法コピーによる著作権侵害か?」 などと勘違いされるといけないので断っておくと、あくまで「私的複製の範囲内」である。

本来なら直接CDで聴けばよいのだが、CDにも幾つかジャンルがありそれによって保管する場所も変わるので、いちいち出しに歩くのが億劫。また、同じく「私的複製の範囲内」であるCD-Rも枚数がかさめば邪魔。

その点MP3ファイルであれば、HDDの容量が許す限り何曲でも手元に置くことが出来、予めPlayListファイルを作ってデスクトップに置く事でCDの入れ替えと同じ事が手軽に出来る。幸い、所有しているPCはデスクトップ、ノート共にHDD容量は余裕があるのでCDの五枚十枚は支障がない。

MP3ファイル作成は面倒と思われるかも知れないが、一度作業手順を決めてしまえばさほど時間も手間も取らない。ちなみに普段行っている手順は以下の通り。

  1. ソースとなる音楽CDをCD-ROMドライブに入れる。
  2. "CD2WAV32" を起動し、出力先を指定してCD内の全曲をwavファイルに出力。
  3. "午後のこ〜だ" を起動し、出力されたwavファイルから一括でMP3ファイルに出力。
  4. "ID3Edit" を起動、出力されたMP3ファイルのID3TAGを表形式で編集、書き出し、及びPlayListファイルの出力を行う。
  5. 出力されたPlayListファイル(*.m3u)をデスクトップ上のフォルダ内に移動。

wav&MP3ファイル出力は一括で行われ、しかも高速で処理されるので時間もかからず、ID3TAGの編集もCD一枚ならものの5分ほどで済むので、別の作業をしながらの片手間で十分行える。

あとは適宜聴きたいCDのPlayListファイルを "SCMPX" のショートカットにドラッグ&ドロップ するだけで再生を開始するのみ。至って快適。しかも使用したソフトのいずれもがフリーウェアであるのは素晴らしい限りだと思う。"CD2WAV32""午後のこ〜だ"は著作権の関係で現在作者が配布停止なものの、"ID3Edit"と"SCMPX"は以下のURLで公開されているので入手可能となっている。

・ID3Edit : Han's Room http://www.i-kyushu.or.jp/~han/
・SCMPX :CH3's homepage http://70.nu/ch3/
TAGUCHI "SP48K" Nobuaki <mailto: sp48k@t12i.net>
WebSite URI: http://sp48k.t12i.net/