第一回は『Treating 2U』というゲームのパッケージ外観について、偏った視点でつらつらと。
まずは教材の準備から。教材は勿論『Treating 2U』パッケージです。既にお持ちの方はご自身の物を、まだお持ちでない方はお店へ行き、『Treating 2U』と書いてある箱を見つけたらおもむろに手にとりそのままレジへどうぞ(笑)店頭でいつまでもしげしげと眺めていては店員さんに怪しまれますからね♪
さて、始めにパッケージの「顔」である上面を見ましょう。白を背景に、右下 1/4 スペースで『Treating 2U』のロゴ、左 1/2 スペースで主人公・伊之助&建、右 1/2 スペースでヒロイン五人、上中央に小さめで JACKETED BULLET ロゴ といったレイアウト(レイヤ順)。うぅ、伊之助の存在感がヒロイン達のそれをかなり食ってる(汗)いや、本編もそうなんだけど(爆)。
で、左上に小さく『BLUE GALE』のロゴと「封入特典 ブルーゲイルボーカル曲マキシシングル」とありますが、「あれ?」と思いませんでしたか?「初回特典」ではなくて「封入特典」なんです。通例、こういった特典 CD って「初回特典」ですよね?でもこれは「封入特典」。つまり、「どのロットを買っても付いてくる!」って事だと思うんですが。合ってますか?>ブルーゲイルさん
次に側面を見ましょう。店頭で縦置きで陳列されるときに見える面には上から『BLUE GALE』ロゴ、ヒロイン達の顔絵、そしてお約束の「18才未満お断り」シールが輝く(笑)
しかし、上面でも思ったけど何かが足らない……。そう、ル子がいない。ショック!ストーリー的にも重要なキャラなのに(涙)でもこれを以て「ル子はヒロインではない」というのは間違い。彼女は「隠れヒロイン」ですから(独断偏見)
同じ見方で上と下の面を見ると、左から『BLUE GALE』のロゴ、伊之助&建、『Treating 2U』のロゴとなってます。ま、シンプルです。
で、最後に残った「箱を開けるときに手を掛ける面」ですが、一番シンプルです。中央揃え、ピンクのシェード付き極太明朝で『好きだから、歌い続ける。』(ここの「T2U」トップページ右上にある画像のイメージです)これだけ。これを始め見たときは「ああ、主人公はバンドやってるんだっけ。」くらいしか思わなかったんですが……。
とんでもないっ!浅はか過ぎっ!>自分
詳細は未プレイの方のために伏せますが、自分は或る ED をクリアして以後、その一文を見るたびに胸が締め付けられる様な気持ちになるという条件反射に見舞われます。『パブロフの犬』ですね、電球光るとよだれ、みたいな(笑)
とにかく、ジーンとくる言葉です>『好きだから、歌い続ける。』
最後に裏面を見てみましょう。上段には『だから、この歌を…………キミに届けたい。』と言う一文と簡単な説明文。一文は伊之助の言葉ですね。決して押し付けがましくない、彼らしさが巧く表現された良い言葉です。イカス。中段にはゲーム中のイベント画像が十重二十重。全体的に大人し目。下段には各種注意書き、動作環境一覧、ブルーゲイルさんの address 、といったところ。
無難、と言ったところですか。
以上、パッケージの各面を見てみました。全体的印象としては綺麗に整っているし、そこかしこにキーワードが埋め込まれたりで、個人的には良い感じです。
しかし、18禁ゲームとしてはどうか?となると……うーむ。使われている画像がどれも(内容がそうだから仕方ないかも知れませんが)爽やかに過ぎて、ソレ系の雰囲気がほとんどない。実際、「18禁シール」を剥がしたら、ぱっと見ではそうとは分からないくらいです。
自分を含め、予め内容をある程度知っている人は迷わず買えますが、店頭でパッケージを見て買う人には訴えるモノが少ないかも知れません。自分はこのゲームを「感動系」「泣きゲー」と分類してますが、そう言ったモノを求める他の人がこのパッケージを見て、それであると気づくか?と訊かれれば、自分は「否」の答えを出します。 「購買訴求力」という面で見るならば、残念ですがこのパッケージデザインは合格点以下でしょう。
でも、自分はこのデザインを評価します。たしかに購買訴求力には欠けるかも知れません。でももう一度、上面を見てください。全クリア後に見て、様々な思いを馳せられる。そんなパッケージって、そうは無いと思いませんか?